ミラノ・スカラ座バレエ団2016年日本公演
「ドン・キホーテ」全3幕
9/25(日)13:30開演(東京文化会館)
◆主な配役◆
ドン・キホーテ:ルイージ・サルッジァ
サンチョ・パンサ(従者):アンドレア・ピエルマッテイ
ロレンツォ(宿屋の主人):マシュー・エンディコット
キトリ(ロレンツォの娘)/ドルシネア:マリア・コチェトコワ
バジル:イワン・ワシーリエフ
ガマーシュ(裕福な貴族):リッカルド・マッシミ
二人のキトリの友人:デニース・ガッツォ、ルーシーメイ・ディ・ステファノ
街の踊り子:マリア・セレステ・ロサ
エスパーダ(闘牛士):クリスチャン・ファゲッティ
ドリアードの女王:ニコレッタ・マンニ
キューピッド:アントネッラ・アルバノ
ジプシー:アントニーノ・ステラ
二人のジプシー娘:エマヌエラ・モンタナーリ、フィリピーヌ・デ・セヴィン
ジプシーの王と女王:ジョゼッペ・コンテ、ダニエラ・シィグリスト
ファンダンゴのソリスト:マリア・セレステ・ロサ、クリスチャン・ファゲッティ
花嫁の付き添い:アレッサンドラ・ヴァッサーロ
ほか、ミラノ・スカラ座バレエ団
指揮:デヴィッド・コールマン
演奏:東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
パワーに満ち溢れた、とても良い舞台でした

1幕、街の広場。
まず全体の色合いがとてもきれい
衣裳の赤もどぎつくなく、大人の雰囲気が漂っています。
そしてみんなお芝居がとても自然。キトリやバジルの仲間だけでなく、舞台上には神父さんたちや上流階級の人などもいて、街並みに厚みがあってすごく自然に見えました。ダンサー達のお芝居も力まず、わざとらしくなく、とても自然で、日本人にはなかなか真似できないなぁと思いました。
2幕、ジプシーの野営地。
キトリとバジルの珍しいパ・ド・ドゥがありました。音楽は『ラ・バヤデール』第1幕でソロルとニキヤが愛を誓う場面の曲が使われていて、2人の気持ちも盛り上がります。
そこへジプシーの集団が登場。
もうこれがかっこよくて
迫力満点。

迫力満点。ドン・キホーテが風車に突っ込んだあとは一転してキラキラの世界。“夢の場”というのがまさにぴったりな、美しい世界でした。
3幕、酒場での狂言自殺を経て、キトリとバジルの結婚もようやく認められます。結婚式の場面はファンダンゴで始まりますが、これまたすごい迫力
赤い照明も効いていて情熱的な大人のファンダンゴでした。
赤い照明も効いていて情熱的な大人のファンダンゴでした。そして難しい技の連続で全幕踊りっぱなしの主役2人。
めちゃくちゃ疲れているはずなのに、最後のグラン・パ・ド・ドゥも思い切り魅せてくれました
素晴らしいです
カンパニー全体がすごくまとまっていて、舞台から凄いエネルギーが出ていました。全幕ものならではの醍醐味ですね。
拍手が鳴りやまず、カーテンコールも大盛り上がり

ドン・キホーテさんはなんとグラン・ジュテで飛びだしてきました

負けじとパ・シゾーで飛びだすバジル(笑)
最後の最後まで本当に楽しませてもらいました

