いつからだったんだろう?
好き?……好き。
『見てみて、今日はお菓子作ってきたの!』
…今度は料理女子か?
『お、美味しそうじゃん』
『ほんと?うれしい!』
小柄で笑顔が可愛らしい子だ。リサちゃん。
わたしの方が上手いし。
あれぐらい簡単に作れるし。
『また見てるん』
ポンと肩を叩く彼は真司郎、私の良き相談相手。
何の相談相手かって…それはもう、ね。
『こんな可愛らしい子がここにおるのになあ』
『そんなこと言ってくれるの真司郎だけだよ…』
『ほんまに弱気やなあ』
いつもこんなやり取りをして呆れられる。
なんだかんだ言いながらも応援してくれるけど。
わたしが恋するアイツは1番近くて1番遠い。
記憶がある幼稚園の頃からいつも隣にいた。
時が経ち、中学校に入るとみな異性を意識し付き合うだのなんだのが始まった。
中二の春、見た目も中身もまあまあだったアイツにも彼女が出来た。
最初はなにも思わなかったし、近すぎた故に、アイツにもって感じで、逆になんかこそばゆかったのを覚えている。
ただそれだけだったのに…。
アイツとアイツの彼女が2人でいるのを見るとなぜかもやもやする。
そんな変な感情が心を支配始めた。
ちょうど、受験の時期だったので勉強を頑張っているうちにその思いは収まった。
…かに思えた。
そんな感情が"嫉妬"だと教えてくれたのは、高校に入って友達になった真司郎だった。
『実彩子って彼氏はおらんの?』
『え、いないよ?』
『え、じゃああのいつも一緒に来てるやつは?』
アイツとはなぜか高校もいっしょで電車通学なのでだいたいいっしょに登校していた。
『え、ああ、ただの幼馴染だよ?』
『そうなん?ごめん、てっきり付き合ってると思
ってたわ。』
…そんな風に見えるの?
そんな流れで、あのもやもやについても話していたら、はっきり言われた。
それは"嫉妬"だと。
まさか、アイツに?わたしが?

