学習 | アメリカでしのぐウエイトレスのブログ

アメリカでしのぐウエイトレスのブログ

バカヤロー!って叫びたいときだってあるんです…。

あちこちでよく見かける、チェーン店のアメリカンフードのレストランが近所にオープンした。


とくに興味があったわけではないのだが(この手のレストランは、どの店に行っても代わり映えしない)、たまたま通りかかったとき、小腹が空いていたということもあって、ついフラッと入ってしまった。



広い店内はカオスの世界。


新人ホステスは、まるで迷路に迷い込んだようにさんざんぐるぐる歩き回って、ようやく私達を目的のテーブルに案内した。


席についてみれば、サーバーたちはみな、手にテーブル番号のついた店内マップを持って、広いレストランの中を右往左往。


ま、オープンしたてのレストランじゃ無理もない、と、生暖かく見守っていたが、それにしても、



遅い。すべてが遅い。orz



ようやくサーバー君登場、で、オーダーを取り始めると、他のサーバーらしき人物が、わざとらしく隣のテーブルセッティングを直しに来た。


それは多分、サーバーじゃない。本部の人間か、他の店から回されたのか、彼ら新人サーバを指導するためのトレーナーだ。


その証拠に、ナプキンをたたみ直すフリをしながら、耳がダンボになっている。私達のテーブルのオーダーをとって裏に戻ったサーバー君にダメだしするに違いない。




それから、かなりの時間を費やして、なんてことないサラダと、なんてことないパスタを食べた。

サーバー君は、めったにテーブルに現れないので、たいくつしのぎにガブガブ飲もうと思っても、おかわりもままならない。


食べ終わったら、さっさと退散しようと会計を頼んだのだが、これまた、時間がかかる。


見ていると、テーブルに勘定書きを運ぶのは、サーバーの役目ではなく、先ほどのダンボ耳トレーナーの仕事らしい。


かわったシステムのレストランもあるもんだ、と感心していると、ダンボがやってきた。

勘定書きのほかに何やらカードを持っている。


本日は、お待たせしてしまって、もうしわけございません。こちらは、当店の20ドル分の食事券です。次回ご来店の際、お使いください。(;^_^A


いやいや、けっこうですよ、そんな。(^_^;) (多分、二度と来ないし)


そうおっしゃらずに。お待たせしてしまったお詫びのしるしです。どうかお受け取りください。

それから、今日のお食事やサービスについて、何か気づいたことはなかったでしょうか。(;^_^A


特に、問題ありませんでしたよ。(^_^;) (そんなことより、早く帰りたい)


どんな細かいことでもいいんです。お客様のご意見が、サーバーやレストランの将来の役立つんですから。(^人^;)


(ほんとか? 裏でさっきのサーバー君が怒られるだけなんぢゃないの?)


お願いします。次回、ご来店になるお客様自身のためにも。(。-人-。)


何か話さないことには、解放されないと観念して、私は、担当サーバー君の間違いを1つ2つ指摘した。


すると、ダンボさん。


はっっ、そんなことが…。(((゜д゜;)))


(゚ー゚; (いや、そんなに驚くほどのことでも…)



ちょ、ちょっとお待ちくださいね。


おーい。帰らせて。(ノ゚ο゚)ノ


ダンボは支払いを済ませようと私が手に持っていた勘定書きをひったくると、小走りにどこかへ消えていってしまった。


店内を走ってはいけないと、サーバーに教える立場じゃないのか、ダンボさん…。orz



しばらくして、彼女は戻ってきた。


申し訳ありませんでした。すべて私どもの落ち度です。ご指摘のあったオーダーは勘定から引いておきましたので…。m(_ _ )m



は? そんなことしてもらう必要ありませんよ。(;^_^A (その引いた代金は、誰が払うの?)


いいえ、新たに作った勘定書きにある金額だけお支払いになってください。本日は、ありがとうございました、では。m(_ _ )m


ありがとうございました、って。

ちょっとー。((((((ノ゚⊿゚)ノ



彼女はそう言って裏へ帰ると、また別のサーバーから渡された勘定書きを持って、別のテーブルへと向かっていった。



まさか、私達が割り引いてもらった代金を、トレーニング中のサーバーが負担するなんてことはないだろうが、考えあぐねて、結局、負けてもらったのと同じくらいの額のチップを置いてきた。



店を出てから、なんとなく気が晴れなかった。


と、いうのは別に、私の言ったことで結果的に支払いを負けさせてしまったからとか、そんなことではない。

それは、アメリカのレストランの大盤振る舞いのシステムを見てしまったからだ。


聞いたことはあるが、目の当たりにしたのは、そして自ら体験してしまったのは、初めてだった。


待たせたと言っては、食事券を出し、ちょっと文句を言われたと言っては、すぐ代金を引く。


やってくる客はみな、良心を持っているとは限らない。こりゃもうけた、しめしめ、と、うすら笑う、心ない客だっているに違いない。



アメリカ人客の言ったもん勝ち、言わなきゃ損精神は、こんなところで作られているのかもしれない。



となれば、戦うべき敵は、客ばかりではないってことだ。