アメリカ人は遊び好き。
たいしておもしろくもないおもちゃでも、夢中になって遊ぶ。
バーなんかに置いてある、手動のサッカーゲーム。
はじめてこれを見たとき、あまりに古めかしくて、お店のディスプレイなのかと思ってしまった。
いったいこれの何がおもしろいのか、と思うような単純なゲームだが、もう真剣な表情で、ビール片手にゲームに没頭しているアメリカ人をよく見かける。というか、私が興味ないだけか。
レストランでも、いまだに箸を両手に持って、ドラムごっこをする輩がいることには閉口する。
若い男女4人ずつの8人組。
思ったより飲んで食べたあとの、お会計タイム。
若い人の大人数のテーブルは、会計に時間がかかる。頭数で割り勘、ならまだいいが、勘定書きを皆に回して、
自分がいくら使っていくら払うべきなのか
を、伝票を見ながら一人一人計算する、という手法をとることが多いのだ。
このグループも、テーブルの真ん中に置かれた勘定書きを前に、長い時間をかけて、みなで何やらごそごそと相談。
しばらくして、彼らのなかの一人に呼ばれたので、テーブルへと向かった。
ちょっとめんどうなことを、キミに頼みたいんだ。(・∀・)
そういった男の子の手には、勘定書きとクレジットカードの束。
うっっ…。でたな。(°д°;)
このクレジットカードの枚数で勘定を均等に割れ、というのか、
まさか、
このカードにはいくら、このカードには…、
と、いちいち金額まで指定してくるつもりか。
覚悟はしていたが、こうやって、実際にカードの山を目の当たりにすると、
内心、怒りがふつふつと沸きあがってくる。
私を、ヒマ人と思ってバカにしてんのか。(-_-メ
とりあえず、じっと我慢で、彼の頼みを聞いてみた。
キミ、僕らの中の一人でも名前を覚えた人がいた?(o^-')b
は? (;^_^A
いったい何をしたいのか、この子。
いえ、申し訳ありませんが…。(;^_^A
そう答えると、うれしそうに仲間の方を向いて、
じゃ、決まりだ。(°∀°)b
と言った。
そして、彼は私に妙なことを頼んだ。
いいかい。ここに8人全員のクレジットカードがある。
一枚ずつ抜いていって、最後に残ったカードに全額チャージする。
そのカードを選ぶ役を、キミにやって欲しいんだ。
ようするに、誰がお金を払うのか、私に決めさせる、ってワケだ。
おもしろい!(ж>▽<)y ☆
勘定は400ドル弱。決して少ない金額じゃない。少ないどころか、当たった客は、かなりの痛手になるに違いない。
当たっちゃう客には申し訳ないが、おもしろい。やったろうじゃないの。さっきまでのイライラはどこへやら。私もけっこう単純だ。
というわけで、私は彼らのゲームに参加した。
最初のカードを引くと、
キャー! 私のよ。よかったー。(^O^)/
と、料理にあれこれ注文つけた、ワガママ女。
できれば、こいつに払わせたかった。
私って、くじ運が悪い。orz
カードが一枚、一枚減っていくたびに歓声が上がる。周囲のテーブル客の視線も気になったが、残りはあと二枚。
その最後の2人のうちの1人の子は、私が、できれば当たってほしくないと思っていた、おとなしくてナイスだった男の子だ。
そして最後に残ったのは、
その、おとなしい好青年のカードだった。
ほんと、ゴメン。(_ _。)
ごめんなさいね、と彼に勘定書きを渡した。
いや、いいんだよ。ゲーム楽しかったよ。(^-^)/
と、いいつつ、どこかさびしげな彼。
当然だろう、20歳代前半と思われる彼に、
400ドルの食事代。orz
そうね、楽しかったわね。(;^_^A
そういうと、彼、この日一番の笑顔で、
今度ここに来たときは、キミのクレジットカードも混ぜて同じゲームをしよう。(^_^)v
いやいや、絶対に、
お断りです。