本日のおすすめは、(;^_^A
と、マニュアルどおりに黒板に書き出されたメニューをただ読み上げる。そのなかから一つをとりあげて、とくにこれがおすすめ! などとは、
口が裂けても言わない。
ウエイトレスがすすめるものを、何でもいいから食べてみよう、とか、今まで食べたことがないものを食べてみたい、という好奇心がある客と、そうではなく、ただなんとなくフラッと入ってきたものの、何を食べたらいいのかわからない、という客の違いは、ある程度、勘で分かる。
何でも食べてみたい、という客や、顔馴染みの客には、
今日は、これがおいしいですよ。(;^_^A
と、すすめてみることがあるが、そうでない客には、たとえ、口先だけで、
キミのいいと思うものを教えてよ。(*^ー^)ノ
などと言っていても、
おいしいと思うか思わないかは、お客様のお好み次第ですから、ご自分で選ばれた方がいいですよ。(;^_^A
と、客に選択肢を残す。これは、いざというときのための、防御策。
スパイシーって書いてあるけど、すっごく辛いの?
とか、
これって、しょっぱいのかしら?
とか、尋ねられても、
私はすごく辛いとは思いませんが、お客様がどう感じるかは、分かりかねます。(;^_^A
と、逃げる。
これって、サーバーとしては親切ではない。でも、あとで起こるかもしれない最悪の事態を想像すると、それ以上のことは言いたくない。
ディナーのピークを過ぎたころ、フラッと入ってきた若いカップル。
飲み物の頼み方や、メニューに対する質問などを見る限り、外食慣れしてない感じがする。
案の定、二人はメニューをじっと見たまま、固まっている。
そして、質問攻撃が始まる。
これとこれだったら、どっちを選んだ方がいい?
アペタイザーは2つでいいかな?それとも、それじゃ足りない?
おいしいのはどっち?
人気があるのはどれ?
私は、彼らの質問にはっきりとは答えず、適当にやりすごしていた。彼らが何を食べるのか、私にまかせようとしているのは、私のセンスを信頼しているからではなく、責任を私に負わせようとしているように感じたからだ。
私が、のらりくらりと彼の質問をかわしていると、業を煮やした彼女の方が、口を開いた。
もういいわ。このウエイトレス、メニューのこととか、あまり知らないみたい。┐( ̄ヘ ̄)┌
聞き捨てならない言い方だが、この質問攻めから解放されるのなら、願ったりだ。
そして、彼女はビーフテリヤキをオーダーし、肉は脂っこいか、と、尋ねた。
私は、それまでと同じように、私には、脂っこくはありませんが…、と答えた。彼女は、やれやれ、といった表情を露骨に見せたが、そんなのおかまいなしだ。
いっておくが、テリヤキに使う肉は脂身の部分を、これでもか!というほど徹底的にそぎ落とした、カンペキな赤身。私は、脂身のない肉なんておいしくない、と思うが、アメリカ人は、普段こってりギトギトした食事をしているクセに、肉の脂身をいやがる。だから、肉が脂っこいはずは、決してあるわけがないのだが、そうは言わなかった。
ミディアムレアで
と、オーダーしたビーフを、彼女は、中が赤くてイヤといって2回焼き直させた。
おいおい。そういうのウェルダンっていうんだよ。いつもどんなところで食べているのか知らないが、先が思いやられる。(-_-メ
結局、彼女は、肉を半分残した。
お会計を持っていくと、二人で勘定書きを穴があくほど見ている。
そして、
私、肉を半分残したのに、なんでチャージされているのかしら。(-""-;)
と、きた。
はあ?何か言いまして?(-_-メ
お客様。確かに、2回焼き直しをいたしましたが、最初のオーダーはミディアムレアでした。私どもの落ち度ではありません。それに、お肉が残ったお皿を下げるときも、お客様はとくに何もおっしゃいませんでした。あの料理に、何か問題があったとは思われませんし、そうなりますと、残したからといって、お代を引くわけにはまいりません。(;^_^A
彼女は、こう反撃した。
肉が脂っこくて食べられなかったのよ。
今こそ、言うときだ。
あのビーフはカンペキな赤身です。脂っこいというクレームは今まで一度もありません。ソースにも油は使ってないですし、焼くときにも油は使いません。肉が脂っこいということは、
絶対に
ないと、私は思います。(;^_^A
すると、その女、
あなたにはどうか分からないけど、私には脂っこかったの。
ヽ(`Д´)ノ
なんですと!?
寝言もたいがいにしないと、そのふくらんだ鼻の穴に指つっこんで、目、醒ませるよ。( ̄へ  ̄ 凸
脂っこいかと最初に尋ねられたとき、私が、いいえ、とはっきり答えていたら、きっと、あなたはこういったのに、と、私を責めたんだろ。そうなるのがイヤだから、あんたの判断にまかせたのに、今度は、その、あんたのワケのわからない味覚を基準に文句を言うわけ?
だいたい、私には、って、あげ足取り?それとも、私の受け売り?
どっちにしても使い方を間違ってる。
私たちがこう言うのは、ほんとうに困っている客に、オーダーするかしないかの参考にしてもらいたいが、あんたみたいな客に、絶対そうとはいえないからね、と念を押すためだ。
それを、他の100万人の人間が何と言おうと、私にとっては違うって、
そんなの、お金を払わなくていい理由にはならないでしょうが。(-_-メ
疲れるわ、まったく。orz
もう、二度と顔見たくないから、とっとと帰って。
あ、お代はきちんと払っていってね。(・∀・)/