仕事中、英語スイッチを頻繁にオンオフして、英語耳と日本語耳を切り替えなければいけないのは、意外にというか当然というか、スシのオーダーをとるとき。
なぜかといえば、ちょっと覚えた日本語を使いたがるアメリカ人客が、サーモン、イエローテイル(ハマチ)とオーダーする合間に、マグロだのアジだのと、知っている日本語の魚の名前を混ぜるからだ。
英語でポンポンと調子よくオーダーしながら、英語訛りの日本語の単語を混ぜられても、瞬時に反応できないときがある。それらが、イビー(エビ)だったり、ユーナギー(ウナギ)だったりしたら、お手上げものだ。
そしてつい、
え?(;^_^A
と聞きなおしてしまうと、気の弱い客は、あ、マグロじゃなくてマケロだったのか…(・_・;)、などと自信をなくし、ボソボソと繰り返すので、なおさら分からなくなる。
また、運良く英語だけでオーダーを取った直後、隣のテーブル客に、
ガーリーをもう少しくれないか。(*^-^)b
などと声を掛けられると、
ハイ、と調子よく返事をしつつも、
ガーリーって、日本語でなんと言う名の魚だっけ??? あ、なんだガリのことじゃん。もうっ、ややっこしいから、素直にジンジャーって言ってよっ。(-""-;)
と、内心イラッとしてしまう。とんだ八つ当たりだ。
もしも、知っている日本語を織り交ぜてオーダーするのが、日本人である私に対する配慮だったりするのなら(そんなことは、ほとんどないと思うが…)、申し訳ないが、ありがた迷惑ってやつだ。その気持ちだけ、いただいておきたい。
あるとき、日本人の新人ウエイトレスがテーブルでオーダーを取っていた。その後ろを通り抜けようと思ったとき、彼女に声をかけられた。
あの…。この店に、タコスなんてないですよね…。(゚_゚i)
は?(;^_^A
そのレストランは、スシ、テリヤキ、テンプラをはじめ、スキヤキからギョーザまでなんでもありのレストランだったが、いくらなんでもタコスはない。これはもちろん、
タコのことではないの?(;^_^A
彼女は驚いた。
やっぱり、あるんですか! タコス。(((゜д゜;)))
いや、だから、タコ。オクトパスのスシのことでしょ。(;^_^A
あ、そうか。そうですよね。(^▽^;)
彼女は、自分の勘違いに気づいて、ホッとしたような意外だというような、複雑な表情をして、そして、笑いをこらえていた。
わかるわかる。英語であれこれオーダーしたあげく、突然、タコ、といわれても、それが蛸と分かるまでには、時間がかかる。特に、タコを食べるアメリカ人はあまりいないうえに、タコと日本語でオーダーされるなんて、夢にも思っていなかったのだろう。
だが、彼女は少なくとも、タコ、としっかり聞き取った。その証拠に、店にTacosがあるか、真剣に悩んでいたじゃないか。о(ж>▽<)y ☆
だめだ…。忘れようとすればするほど、笑いがこみ上げる。(`∀´)
私は、最後の気力を振りしぼって、彼女に一つアドバイスした。
あの…、この店には、タコ酢(オクトパス ポンズ)というのもあるから、確認してみてもいいかもね。ま、アメリカ人であまり頼む人はいないから、大丈夫だと思うけど。(σ・∀・)σ
どうやらこの一言で、私は彼女にとどめを刺してしまったらしい。
彼女は、なんとかオーダーを取り終わると、そそくさとその場を去りトイレの前の物置に引っ込んだ。
そして涙を拭きながら、笑いをこらえていた。
よくあることだが、この手の勘違いは、
ツボにはまる。