本当は3月11日当日に更新する予定でしたが、何を書いてもしっくり来ず…

 

 

私は被災者の一人です。

当時職場があった場所は仙台市の隣にある名取市。

場所によっては津波の被害が大きかった地域です。

職場は仙台市寄りの内陸にあった為、全員無事でした。

 

 

ただ、ライフラインが寸断され電車も止まってしまったので自宅に帰れず。

近くの中学校の体育館で一晩を過ごしました。

スマホが繋がらなくて家族に無事を伝えることも、逆に家族から無事を知らせる電話やメールを受けることも出来ませんでした。

 

 

幸い、私は翌日の午後に仙台市の自宅へ帰ることが出来ました。

父親が車で名取市の避難所を回って私を探してくれたのです。

 

 

職場が半壊して再建までに時間が掛かることから転職を余儀なくされたり、津波でアパートが浸水した同僚が数ヶ月居候していたりと色々ありながらも何とか生活再建することが出来た私は運が良い方と言えます。

 

 

もっと細かく書きたいところですが、読み手の受け取り方は様々。

なのでこの辺で止めておきますね。

 

 

被災した私が言いたいのは…

 

 

帰る家があること

温かい部屋でお布団で眠れること

食べるものがあること

着る服があること

働く場があること

 

 

そして何より…

 

 

家族や友人が元気でいること

 

 

これらは決して「当たり前」のことじゃない、と声を大にして言いたい。

あの日、一瞬にして失ったからこそ気付けたことです。

 

 

「当たり前」や「普通」が実は一番スゴいことなんです。

それを毎日続けている皆さんはスゴいんです。

 

 

私も日々の暮らしに精一杯でこの頃は忘れがちです。

3月11日はそれを思い出し、全てのことに改めて感謝をする大事な日。

 

 

これを読んだ皆さんがどう思うかは分かりませんが…

皆さんと皆さんの周りにいる方々が今日も元気で「当たり前」を過ごしていますように。