なぜだかもう大丈夫だと
思っていた。


もうクレームは来ない。


本当にそう思うくらい努力した。
ボイスレコーダーを仕込んで
自分の話し方を聞いて
語尾を改善したり、
雑談をするための本を読んで
話し方教室に行って。


その自信がよくなかったのだと思う。
あとは、根本的に
どんなに改善しても
人に好かれる人間じゃなかった。
そこが抜けていた。
と、今なら思う。


1週間毎に3回、しかも
VIPからのクレームがきた。
その前後も、とにかく
VIPからクレームがくる。


内容はてんでバラバラ
具体的に何にクレームをつけたいのか
クレームを受けたスタッフも
理解が出来ない。


とにかく、あの子は
なんか嫌
と、言う事だと一様に言われた。


これには上司も同僚も
特に本人が1番困った。
泣いた。苦しかった。


誰がみてもいい接客。
でもなんか嫌だとクレームがくる。


1番酷かったのは
あの子は「気」が良くない。
自分は霊的なものが分かるから、と。


1年後、
そのお客さんに接客で入った時
貴方の接客は素晴らしい、
と褒められた時に
あー、本当に難癖だったんだな。
と、思ったけれど
それくらい
理由がなく
でもクレームをつけたいくらい
お客さんに
特にVIPにだけ嫌われていた。


普通のお客さんに嫌われる
とゆうかクレームを入れられるより
よっぽど大問題。


もう何度も仕事辞めたい
逃げたい
って、思った。


理由のわからない事に
立ち向かえないし
何より、何年もかけて努力した。
そう思っていた。


尊敬できる上司も
とても冷たく、厳しくなったし
みんなに白い目で見られて
本当に針のムシロだった。


でも内容は違えど
逃げ続けて
逃げる度に
似たような問題にぶちあったった。


だから
壊れきるまで頑張ろうと思った。


それでも毎日仕事に行きたくないし
毎日鬱風な感じで
彼氏にも毎日毎日辞めたいといい、
鬱で友達を亡くした彼は
壊れる前に辞めろといい、
逃げたいのか
立ち向かいたいのか
努力したいのか
方向性が定まらないし
気持ちも固まらないまま
毎日出勤してた。


なんで、壊れてくれないのかな。
鬱にならないのなんで?
朝嫌でもベッドから起きれるのなんで?
電車で倒れたりしない?


鬱にならない事を
鬱にならない自分を毎日呪ってた。