2018年12月4日。とうとうこの日がやってきた。
この日は、がんセンターで先生からの話を聞いて、その後抗がん剤を受ける予定なので、父に付き添いで来てほしいと言われていた。
抗がん剤を受けた後は、身体がぐったりしてしまうと事前に先生から説明を受けていたらしく、念のため旦那にも一緒に来てもらうことにしました。
私一人で、父を連れて帰る自信がなかったので・・・。
まぁ、いざとなったらタクシーで帰ればいいんですけどね(^^;)
病院の入り口で父と待ち合わせし、受付に行く前にイスに座って少し話をしました。
先日、私が父に渡した内海先生の本を全部読んでくれたらしく
「抗がん剤は受けない。」
と、言ってくれました。
正直、これを聞いてホっとしたと同時にちょっと驚きました。
というのも、父は頑固なところがあるので、一度決めたらあまり考えは変わらないかなぁ・・・と、期待しないでいたんです。
ですが、父は内海先生の本を読んだことで「自信がもてた」と言ったのです。
もともと父も色々勉強していて、それが知識としてベースにあったので、内海先生の本を読んだことで自分の持っている知識に自信がもて、理解が早かったみたいです。
当初、抗がん剤を選択してしまったのは、それ以外に有効な治療方法がないと思っていたから、という消去法的な考えからの選択だったようです。
とりえず、今日はこのあと血液検査だけして、先生の話を聞くと言うので、受付を済ませ、一旦別れてまたあとで待合室で落ち合うことに。
採血が終わった父と合流し、診察室に呼ばれるまで待つこと約40分。
先生から精密検査の結果を一緒に聞きました。(父はすでに別日に結果を聞いています)
細胞を取った結果、癌で間違いなく、膵臓だけでなく肝臓にも転移がみられるとのこと。
余命や癌のステージについて聞いてみました。
余命は、このまま何もしなければ1か月。
抗がん剤をやったとしても、1年もつかどうか、といったところでした。
癌のステージは、4。癌の大きさに関わらず、他臓器に転移がみられる時点でステージは一気に4になるらしいです。
抗がん剤については、先生も
「抗がん剤は、癌を小さくするだけです。」
と、延命治療にすぎないということをはっきりとおっしゃいました。
しかも、その抗がん剤も効くかどうかはやってみないとわからないとのこと。
私は、これを聞いて改めてやはり抗がん剤をやる意味はないな、と思いました。
身体か元気に動けて、残りの数か月の人生を全うするのか・・・
副作用による体調不良で身体の自由がままならず1年あるいは数年生きるのか・・・
私は自分だったら前者を選びます。
病って、患った本人だけでなく、家族にもたくさん学びがあり、本当に色々考えさせられるなと、この時思いました。
父は、先生に抗がん剤治療を受けないことと、他のクリニックにてセカンドオピニオンを受けることを伝え、紹介状だけ書いていただき、診察室をあとにしました。
すっかり決意を固めた父に、内海先生のクリニックへ電話をさせ、さっそく予約をいれました・・・が、なんと2か月待ちとのこと。
有名な先生なので、ある程度覚悟はしていましたが・・・。
キャンセル待ちが出た時は連絡をいただけるとのことだったので、とりあえず2/1に予約をいれました。