精密検査の結果、膵臓癌が確定した父。

 

がんセンターの先生からは、今度は家族と一緒に来るように言われたとのこと。

 

病院にもよると思いますが、家族が一緒でないと、癌のステージとか余命は教えてくれないみたいです。

 

自分のことなのに、詳しく教えてくれないのって何か変ですよね。

 

身内が全くいない人とかはどうするんだろうか・・・。

 

肝心な治療については、抗がん剤を受けるとのことでした。

 

次回がんセンターに行くのは12月4日で、その日から抗がん剤の投与が始まるとのこと。

 

・・・え、ちょっと待って、もう来週じゃん!

 

と、私は焦りました。

 

というのも、私は抗がん剤治療に対して否定的な考えをもっていたからです。

 

抗がん剤は身体に有害で、癌を根本的に治すことはできず、ただ癌を小さくするだけ。

 

しかも、抗がん剤は癌だけでなく正常な細胞にまで攻撃し、個人差はあれど、その影響で副作用が凄く、父にはそんな辛い思いをしてほしくないと思いました。

 

けれど、どの治療を選択するかは父の自由です。

 

抗がん剤を受けてほしくないという私の考えは、エゴでしかありません。

 

父が選択したことならば、その意思を一番に尊重するべきだと、頭ではわかっています。

 

でも、父には苦しんでほしくない、まだ元気に生きていてほしい。

 

そんな、家族としての思いが強くありました。

 

しかし、抗がん剤治療開始まで時間が無い・・・・

 

電話だけで話すのではなく、直接会って話をしなければと思い、時間の合間を縫って父の家に行く約束を取り付けました。

 

そして、父に抗がん剤治療をできるだけ思いとどまってほしいと思い、ある1冊の本を急いでネットから購入しました。

 

 

この本の著者である内海先生は、たくさんの本を執筆されていて、内科医でありながら西洋医学を否定し、代替療法を提供するクリニックを営んでおられます。

 

私が、抗がん剤の真実を知れたのも、この先生がきっかけで、先生の著書の一つである医学不要論をすでに読んでいました。

 

先生の持っている情報や考え方は、私の実体験から共感できることが多く、これからの人生を生きるための参考にさせてもらっています。

 

父にこの買った本を渡す前に、まずは私がちゃんと読まなければと思い、本が届いてすぐに読み始め、父と会う約束の日まで読めるところまで読みました。

 

万が一、抗がん剤治療を受けるという意思が変わらない場合に備えて、膵臓がんに使われる抗がん剤の種類や、副作用の症状、膵臓の働きとは何かなど、ネットで鬼のように情報収集し、父が病院でどんな治療を受けることになるのか、自分の覚悟の為にもきちんと知るようにしました。

 

そして、約束の日。

 

仕事に行く前の午前中、本を持って父の家へ向かいました。