韓国映画『SEOBOK ソボク』

 

 

コン・ユ、パク・ボゴム主演作品。

 

余命いくばくもない元情報局員ギホン(コン・ユ)

自分のせいで仲間の命を奪ってしまった過去に苦しめられながら

残りの日々を激しい頭痛と共に生き抜いてきた。

 

そんなギホンが出会うクローン人間ソボク(パク・ボゴム)

人類初のクローン人間として、ただ実験台としてのみ生きる

ソボクの骨髄ではiPS細胞が常に作られているために、非常に

重要な人物となっていた。

病を治すためには必要な人間として、韓国のみならず

他の国も重要だとみなしているソボクは、世界規模で

争いの対象になることが予想され、様々なところから命を

狙われることに・・・

 

ソボクを守るため任命されたギホン。

外の世界と向き合ったことがないソボクは、ギホンとの

逃亡のさなかに人間が本来もつである感情を少しずつ

露わにしていく。

 

ギホンとソボクの間に友情が芽生え始めるが、それは

哀しい別れの前触れであった・・・

 

ソボクが秘めていた力が、大切な人を守るために

発揮されていく過程が切ない。

ただ平凡に穏やかに生きていきたいだけだったのに

クローン人間として実験台として生きていくしか

なかった運命が悲しすぎる。

あの何とも言いようのない眼差しが心にずっと

残っています。

 

生死の意味を深く問いかける作品になっており

見ごたえがありました。