ゴールデンスランバー/伊坂 幸太郎
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元宅配ドライバーの青柳雅春は、突然首相殺しの犯人の濡れ衣を着せられてしまった、

学生時代の友人、森田森吾に呼び出された日は、仙台を首相がパレードする日であった。

オープンカーににラジコンが近づき、爆発する。

その時間は森田と一緒にいたのだが、なぜか青柳と見られる目撃証言や、監視カメラの映像が

証拠として出される。


大掛かりに計画的され、ねつ造された事件である。


森田は「逃げろ」と言い、爆発物が仕込まれている車から青柳を逃がす。


首相暗殺の犯人とされてしまった青柳に、警察は容赦ない。

しかもその街にはセキュリティポッドという監視装置があちこちに設置されている。

身の潔白は証明できる手段はないが、いろんな人の手助けがあり青柳は逃げ惑う・・・




もしも自分が濡れ衣を着せられたら。

国家が全力で自分を犯人として追い詰めてきたら。

いったいどれくらいの人が私の事を信用し、守ってくれるだろう。

(おそらく)家族は信じてくれるとして、友人しかも学生時代の友人たちはどれだけ私の事を

信じて手を貸してくれるだろう。

私自身、世界中を敵に回しても君を守る~なんていう大切な人はいるだろうか。


巨大な相手を敵に回して、なりふり構わず逃げる青柳。

生きていてなんぼ、というセリフが印象的でした。


そういえば『二十世紀少年』のケンジも「危険になったら逃げろ」と言っていたな。

がむしゃらに大きなものにぶつかっていくのが、カッコいい生き方のように勝手に感じて

いたけれど「逃げて生き抜く」ことがもっと大切なのかも、ね。

子どもから大人へ折り合いをつけて生きていくって、こういうことなのかな。


小説のラストは残念というか、してやったりと言うか、涙がホロりというか。

いろんな感情がごちゃまぜです。


伏線が張り巡らされており、もう一度読み返してしまうほどよく構成されており面白い作品でした。