模倣犯〈上〉/宮部 みゆき
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模倣犯〈下〉/宮部 みゆき
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犬の散歩中、公園で女性の右腕をゴミ箱で発見してしまった高校生の真一。

その後同じ公園からバッグが発見されるが、右手の持ち主のものではない。


失踪中であるバッグの持ち主の祖父、有馬義男に電話がかかってくる。

孫を心配する義男を呼び出して振り回し、翻弄する愉快犯。

義男を呼び出した際に使った女子高生までも道具のように切り捨てる。

遺族ばかりか、テレビ局にも電話をし遺骨を発見させ生放送させる犯人。

世間を騒がせる。


その後群馬の山中から車が転落し、2人の男が死亡した。

片方の男は栗橋浩美、彼のマンションから女性を殺害した物証が見つかる。

このところ世間を騒がしていた、連続殺害事件の犯人と思われる。


もう片方は浩美の幼馴染で高井和明。

愚鈍な彼はいつも浩美にいいように使われていた。


失踪する女性に焦点をあててルポを書いていた、前畑滋子。

真一の家族を殺害した犯人の娘の、樋口めぐみ。

高井和明の妹であり兄の無実を信じる、高井由美子。

浩美と和明の同級生の、網川浩一。


それぞれの立場から丁寧に丁寧に書かれています。



上巻の半分くらいで犯人らしい人が、もう死んじゃうんです。

あれれ、といきなりジャブをくらって。

でもそこで事件は解決とならないんですよ、やはり。


被害者の家族が「あのときこうしていれば、被害にあわなかったかもしれない」

と、いつまでも自分を責めてしまう気持ちがとても切実でした。

犯人が逮捕されても癒える事のない、被害者家族の心の傷。


読んでいて切なく悲しい小説でした。

でも、最後の10数ページ何度も読み返してます。

「世間を舐めるんじゃねえよ。(略)

この、人でなしの人殺しめ。」

いろいろと分かったような理屈をこねている犯人に、投げつけた台詞です。

知能犯のようでいて、子どもっぽい自分だけのルールで生きてきた

犯人に投げつけた台詞。

悲しかったけれど、読んでいて辛かったけれど、これで少し救われたなぁ。


長編なのと、読み終わってからちょっと日にちがたってしまったので、

うまくまとめられないのですが。

たらたら書いてみました。



ちなみに映画にもなっているようです。

今は見たい気分じゃないけれど^^;

もっと時間を置いたら、すんなり見れるかな。


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