喜多善男は死を決意して、猶予に1週間おいた。

いろいろしようと思うが、なかなか思いつかず。

周りにいろいろな人が現れ、彼の行く手を阻もうとする。


ビデオ制作会社社長、八代平太。

元ポルノ女優、草刈光代。

自殺未遂4回の女、ゾンビ。

黄泉の国へ向かおうとしている、老夫婦。

痴呆のすすむ、母。

生命保険の、女。

その弟の、臓器売買コーディネーター。

アイドル、宵町しのぶ。

元彼女で今は精神を病んでいる、みずほ。

元外科医の、殺し屋。

押し入った家の、母と娘。


短い間にたくさんの人が出てきては、死ぬのをやめるように言う。

それでいて保険をかけられたり、臓器移植の契約をさせられたり

誘拐犯になったり、殺し屋に狙われたり。

それでも、彼の死への欲望はやまず・・・



最近面白かったドラマ「明日の喜多善男」の原作です。

自殺を「自由死刑」、すなわち自分を処刑すると表現することに

まず驚きました。

死にとりつかれてしまった彼。

どんなことがあっても、その欲望はとまりません。

あれだけのエネルギーを、生きる為に使えばよかろうに・・・と

思うのは私が健全な証拠(笑)

でも自分を処刑するというのは、相当なエネルギーがないと出来ない事

なのだろうな、と妙に納得してしまいました。


そしてドラマのキャラクターと小説の人物が全然違います。

ドラマでは、小日向文世さんと松田龍平さんのやりとりが主とおかれて

いたのですが、小説では殺し屋が最後まで主人公に付きまといます。

年齢設定も主人公は三十代の設定。

小日向さんより、八代さん役の松田龍平さんの方が主人公に

近かったのではないでしょうか。

それでもあえて小日向さんを主人公に持ってきたのは、すごく

よかったです。

小日向文世さん、前から好きだったのですよね~

彼だから~死にいく弱さと狂気と喜び~がにじみ出たのだと思います。


小説のほうは読むのが辛かったけれど、ドラマの方は良いラストです。

中和させる為にビデオ見直してみようかな。

そして、近いうちにカレーを作ろう!

(ドラマも小説の方もカレーが登場します)