約束 (角川文庫 い 60-1)/石田 衣良

約束

10才のカンタは、幼なじみが通り魔によって殺されるのを

目の前で目撃してしまう。

自分なんかが生きているより、友達が生きていた方がずっと

良かったはず、と信じ込み自分の中に閉じこもってしまう。

しかし・・・


青いエグジット

19歳の清人は引きこもりの少年で車椅子生活。

彼と暮らす両親はいつも顔色を伺っている。

ダイビングと出会うことにより・・・


天国のベル

10歳の雄太は心因性難聴になってしまう。

なぜか電話のベルだけ聞こえる。

彼の父親は愛人とドライブ中に亡くなってしまったのだ。

ある日その父親から電話がかかってくる・・・


冬のライダー

高校生の正平はモトクロスをやっている。

小学生にも負けてしまうくらいへたっぴなのだが、コーチが

つくことになり・・・


夕日へ続く道

中学生の雄吾は学校へ行く意味が見出せずに公園へ

通っていた。

廃品回収のおじさんと知り合い助手として手伝うようになる。

そのおじさんが入院し、彼と賭けをする・・・


ひとり桜

カメラマンの溝口は、桜の撮影旅行のはじめはある一本桜に

決めていた。

その名もない一本桜を、もう一人女性客が見に来ていて・・・


ハートストーン

10歳の研吾はある日、難病に倒れる。

父も母も懸命に看病し、難しい手術を迎える。

ちょうどその時、彼の祖父の命が消えそうになり・・・



7本の短編の連作で成り立っています。

お正月早々、泣きました。

心に染み入る作品ばかりです。

割と読むのは早い方なのですがこの本は一作一作を、間をあけて

読みたいと思い時間をかけて読みました。

特に小学生の男の子が主人公だったり、そのくらいの子どもをもつ

母親の心の動きなどは、私のツボに入ってしまい泣けました。


あとがきから抜粋なのですが

「みんな今はうつむいていてもいいから、いつかは顔を上げて、

まえにすすもう。」


こんなメッセージをもとに書かれた小説なので、落ち込んでいるときや

どうにもならないとき読むと、前が明るくみえると思います。