父は朝も昼も夜も関係なく、寝ている。

何度起こしても夕方まで寝て、食事1回とか

夜中もパンを食べて、今日の食事は4回だったとか

そんな毎日。

 

 

散歩に行くこともなくなった。

ずいぶん痩せた。

歯もない、今更入歯にすることもない。

 

 

娘(←わたし)の料理のレパートリーが少なく

毎日同じようなものを食べている。(正しくは、食べさされている)

父は、それでいいと言う。

 

 

何も楽しみがない父は、どういう気持ちなんだろう。

 

 

お彼岸に、お寺に行った際に

そんなもやもやを話したら

 

 

お父さんは

美味しいものを食べたいとか、どこかに行きたいとか

そういう世界を突き抜けて

自分の家で穏やかに旅立つことを願う

そういう世界におられると思います

 

 

お坊さんにそう言われ

気持ちが楽になったけど

違う悲しみも感じた。

今年の桜は、いつも以上に切なかった。

 

 

年単位か、月単位かわからないけど

今、お別れの時間なのは、間違いない。

 

 

突然家族を失った人を思えば

そういう時間をもらえることは、とても有難いと

頭ではわかっていても、覚悟なんてできない・・・

 

 

うちのワンの娘も、いつか私の目の前からいなくなる。

 

 

あーーー そんなこと考えて生きるのもしんどいから

今日は楽しく、今日は穏やかに。

一日、一日。