念のために検査をした結果、癌だと言われた。
先生は、癌の中でも難しい癌であること
余命は医学的には、一年もないこと
とても冷静に告げられた。
一言一言聞き逃してはいけない気持ちと
何も受け止められない気持ち。
治療方針は、一日でも長く一緒にいたいけれど
少しでも痛くないように、苦しまないように
穏やかな日が一日でも長く
そういう治療をして欲しいとお願いした。
先生もそれが最善だと言ってくれた。
病気と闘うのを諦めたんじゃなくて
最後の日が少しでも穏やかであるように。
その願いは、叶いました。
毎日、これが最後の散歩になるのかな…そんな気持ちと
奇跡を信じる気持ち、両方あった。
散歩姿を見て
「頑張ってるね」と、声をかけてくれる人。
「頑張らなあかんで」と、言ってくれる人。
どちらも優しい人だと思いました。
「悪いけど、この子はもう先は長くないな」
そう言われた時は、心の底から腹が立った。
そのおじいさんの横にお孫さんがいなければ、何を言っていたかわからない。
ただ、今はそのおじいさんも過去に悲しい経験をして
近いうち、同じ体験をするであろう私を思い
覚悟した方がいいという気持ちだったかもしれないと
思えるようになりました。
その子を通して、家族を失くす時
いくつならいい・・・なんてことは、絶対ないと思いました。
―追記―
その子を見送って、今の子と出会いました。
色々病気はありますが、早期発見、早期治療を教えてくれたと思っています。
