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『エリザベート』地方遠征までの休憩中。合間を縫って、ちょいちょい他の舞台も。土日は観に行けない状況が続いていて、観劇日を平日夜に限ると、時間を作るのが相当キツイけど。
今回は、でも、こないだの『Kinky Boots』の時のようなことがないよう…
先日は『娼年』を。
舞台化を知ってから、チケット発売日もチェックしてたのに、先行発売とかもあったことに気付かず、自分がチケット争奪戦に参戦しようとココロもカラダも準備万端相調えて意気込んだ時には、時すでに遅し…。一般発売日には、ほとんどの席がなくなっていた。
なんてこったい。。。
それでも、どうにかこうにか、席を選ばなければ入手でき、当日は仕事からも17時半前には上がり、いざ、池袋へ。『MIWA』以来かな?
まぁ、遠いわ、芸劇は。
さてさて、本編。
石田衣良の小説が好きでほとんど読んでいるけど、これも、原作、いつ読んだだろ?かなり前にはなる。
舞台化自体に驚いた。これ、どこまで、どうやって表現するんだろ?と。しかも、主人公の森中領に松坂桃李というのにも意外性を感じた。
結果と言うか、私の持った感想から言うと、素晴らしかった! これに尽きる。
無気力な大学生 リョウが、ボーイズクラブ経営の美しい40代のオーナー静香(高岡早紀)に出会い、彼女の店の娼夫として働く中で、客である女性とのセックスを通して人間らしい感情が芽生えていく成長の物語。
小説読んでて、字面でも衝撃的な性描写だったと記憶しているが、これを生身の人間により表現されたのを観て、ただただ驚くばかり。R-15指定の舞台って、どんなんよ?と思ってたけど、なるほどね。
過激なセックスシーンが、どうしても取り上げられがちだし(しかも、めっちゃリアル。演者の動きも効果音も 笑)、まぁ、本編の8割くらい(ほんとのとこ言うと9割だな)を占めるからそれも致し方ないかと思うけど、小説のストーリーやテーマ?のようなものがちゃんとあって、終盤は号泣してしまった。
観劇した人のツイッターなんかを読んでみると、原作をこよなく愛する人からすると、納得いかない演出?部分もあるようだけど、私は、原作読んだのもだいぶ前だし、いい具合に忘れてるとこもあり、まったくがっかり感は抱かなかった。がっかりどころか、なんか、圧倒されたし、最後にはあったかい気持ちになったし、共感するところ?もあるし。
とにかく、松坂桃李をはじめ、演者さん全員がまさに体当たり演技で…。見事でした。役者魂、根性を見た。贔屓の舞台以外のパンフレットは買わないことにしてるが、今回は買ってみた。今回初めて知った役者さんがたくさんいて、あの熱演のみなさんのことが知りたくなって。
そして、やっぱり、松坂桃李。
彼の舞台を観るのは3回目。正直、これまで、すごく興味湧く俳優ではなかった。好き嫌いで言ったら好きかな?が、それは、よい言い方で、一番よろしくない、たぶん、あまり”関心ない”という部類に入っていた。好きの反対は、”キライ”ではなく、無関心。
本人自身が、たぶん、いい人っぽくて、良くも悪くも毒気がない。私の中でも彼に対してはそんな印象だ。
これまでの舞台も、共演者も観てみたいし、とりあえず観とくか、って感じで観ていたが…
今回、非常に刺激的な内容で、これは、彼のめちゃファンの子だったら、どんな思いで観るんだろ?ショック受けるのかな?あるいは、観ることさえ拒むのかな、と考えてしまうくらいなんだけど、個人的には、桃李くんは、この役、受けてよかった!って思う。これまでの、彼の正統派で常に優等生タイプの印象を、いい意味で取っ払ったかな。少なくとも、一つの殻は破ったんしゃないかと。
松坂桃李演じるリョウは、ほんっとに優しくて、そんな陳腐な言葉では済ませられないんだけど、ほんとに優しい。もちろん、女性たちとは仕事で会って、娼夫として交わるわけだけど…なんて言うか、それはリョウにとっては手っ取り早く高額な金銭を得る手段ではまったくなくて、娼夫として交わるわけだけど、客である女性ひとりひとりに対して、彼女たちの思いに、心底から寄り添って、買われた時間の中では自らが望んで能動的に関わろうとする…。そこにはリョウのココロが見え隠れしたし、嘘のない思いを、松坂桃李は、リョウとしてよく表現していたと思う。
彼は、リョウそのものでした。
あ〜 も〜、こうして書き綴ってるだけで泣けてくる

そして、叶うならばもう一回観たい。。。
小説読み直した上で、もう一回。。。
だけど、チケットは完売しているよう…。探してみてるけど、ほんっとに、ない。
さーて、どうするかな。


