6月27日の日テレ株主総会は予想通りの大荒れだったようですが、これまた予想通りに株主さん達のごもっともでド正論な質問を途中でぶっちぎって逃げる戦法で株主総会を終わらせるという、独裁色が非常に目立つ企業の「形ばかりの株主総会」といった形だったようです。

また、取締役11人中2名も元財務事務次官がいる事に「財務省との癒着が甚だしい」という声もあがっていたようですが、まぁ一連の騒動を全て「他人事コメント」で、ぶっちしている日テレとしては「元財務事務次官が2人も取締役にいるんだぞスゲーだろ」といったところで、まさに無惨様もビックリな「頭を垂れて蹲え（こうべをたれてつくばえ）、平伏せよ、この庶民どもが株主とはいえ所詮ちょっと金を持った庶民。運営ヒエラルキーのトップの取締役が示す事を覆す事も出来まい。黙っとけ」と言うところなのでしょう。

株主さんをはじめ多くの人は「元財務事務次官が2人『も』いるのに道徳も倫理も視聴者の気持ちも関係なく、ただひたすらに目先の金と自分たちの懐が肥え太ることしか考えていないと見える事のギャップに全く気が付いていない事が分かります。

これについては前回、「同じ言語を使いながらも言っている意味が理解できない異次元の人達が働いている場所」「話が通じない相手とは見ている景色が違うので話している内容がかみ合うはずもないわけです。」といった意味がおわかり頂けたのではないでしょうか。

今回の総会では、「セクシー田中さん事件」をはじめ色々な問題を追及されていたようですが、特に「24時間テレビ」についても厳しい意見があったようです。

「24時間テレビ」というのは「皆さんの善意の募金で、一人では僅かな金額でも持ち寄れば大きな金額になりそれで困っている人を救えるんです」という大義名分（建前）でやっていますが、実はこれ「チャリティー」と言うにはおかしな仕組みになっている事をご存じでしょうか

まず、24時間テレビには名だたるスポンサーが付きますが、そのスポンサー料は丸々日テレに入ります。

つまり「売り上げ」となるわけで、募金されるわけではありません。

また、24時間テレビに出演するタレントなどには高額のギャラが発生する事が知られていますが、海外ではスポンサー料も募金され出演するタレントもノーギャラどころか多額の募金をして、放送局もスポンサーも一般市民もそれぞれが協力し出し合うのが「チャリティー」なのでスポンサー料を受け取り、一般の人から集めた募金をさも「24時間テレビが募金している」というやり方は「チャリティー」とは言いません。

これが、日テレが「24時間テレビ」をやめられない理由です。

24時間テレビをやればスポンサー料がドドーンと入り、「総額の募金額は数百億～」と言っているお金は一般市民がせっせと持って来るわけで、日テレはそれを集めているだけ。

（集めるだけでスポンサー料がうん十億と入るわけなのでそりゃやめられないわけです。）

これは、あまり知られていないようですが海外メディアからは「日本の24時間テレビの募金はチャリティーではない」という指摘を多く受けているんです。

で、その中で「募金着服事件」が起こったのですが、ここにもまた問題があり、「募金着服事件」が発覚したのは盗んだ本人が監査が入る事にビビって申し出た事で分かったもので、誰かが「おかしい」と気付いて発覚したものではないという事です。

つまり、たまたま盗んだ本人がビビって出頭したから分かっただけで、誰も気が付かない状態が10年続も続くほどずさんな管理だったという事です。

これに対して「二度とこのような事が起こらないように管理体制を見直しました。だから24時間テレビを続けます」と高らかに宣言されているようですが、いやいやいやここにも「管理体制の見直し」と言うにはほど遠い「ずさんな管理体制」が存在していて、「電子マネーでの募金にすればいい」という声に日本テレビ側は何が何でも現金募金が必要と主張しているようで、ならば電子マネーのように送金記録に変わる領収書や預かり書を出すのが「お金のちょろまかし防止になるのでは」という声に「手間がかかり過ぎる」「時間がかかり過ぎる」と言って嫌がっていて、あくまでも現金募金で領収書や預かり書などの発行はしない…とにかく「現金を触る人の良心に頼り切った管理体制」を「管理体制」と言っていて、見方を変えれば「10年自分たちで見抜けなかったちょろまかしを『また再開できますよ～』と言っているようなもの」と見れるわけです

ま、そもそも24時間テレビをやればやるほど日テレが儲かる仕組みを知らず、「自分たちは良いことしている（いい事はしているんですが、それをいいように利用されている事に気付けていない）」と、思っている情報弱者ほど目から入る情報に惑わされやすく、考える事を放棄しやすく、行動に移しやすい傾向にあるため震災の悲惨な状態や子供の泣く映像、反対に頑張っている姿を見る事で感動して募金に繋がるという手法に嵌りやすいんです。

この手法は、つい先日の「水卜アナ謝罪行脚騒動」の時にも使われていましたね。

涙声になりながら謝罪する水卜アナの後に色々な震災の映像を入れ「待っている人がいるんです」と訴えかけ見ている人の心を揺さぶっていました。

また、運営側としては切々と訴えかける水卜アナに感動や同情して「24時間テレビは必要」と思わせる演出だったのでしょうが、これは失敗でしたね。

この演出に多くの人は「気の毒な水卜アナ」「経営陣の逃げ腰具合」「切腹出来ない責任者」を感じ、特に水卜アナに関しては、その「日テレ愛」の強さが知られており、それを利用された感じが「特攻隊」を思わせ多くの人をやるせない気持ちにさせたからの非難だと思います。

TVしか見ない超高齢者や情報弱者などはこういう映像に「自分が何とかしなきゃ」と思ってしまい「そんなに申し訳ないと思うなら社長がカメラの前に出て来て謝罪するのが筋」という考えには至らない事が多いものです

ここ最近では「24時間テレビももう終わり」という声が多くなり、募金金額も減ってきたところでの「募金着服問題」「セクシー田中さん事件」での血も涙もないような対応、それが24時間テレビだけには「愛」や「絆」を前面推しして善良な企業アピール…

いや…もう、全てが捲れているんだが…という感じに世間がなっている事に気付いていない事が痛い…痛すぎるのよ

問題だらけの日テレが主催する、問題だらけの「24時間テレビ」にはまだまだ問題があり、「これに指名されたら間違いなく炎上＆悪い意味でのトレンド入りするであろうメインパーソナリティーを誰がやるの問題」では、日テレ切望のSnow Manは、どうやらフジがホワイトナイトになったようで27時間テレビのためにおさえたようだという話が出て来ているようです。

しかし、そうなると他のスマイルアップ所属のメンバーになるのではと、旧ジャニファンとしては安心していられない状況が続く事になるなので、とにかく発表当日まで気長に反対し続ける事が必要となりますので旧ジャニファンの方々には「頑張って」とエールを送りたいと思います。

24時間テレビはチャリティーを謳いながらその実チャリティーではないとお話ししましたが、手法としては「国際ロマンス詐欺」や「恋愛詐欺」「結婚詐欺」または宗教などの過剰なお布施のような手法ととても似ており、先ず「困っている事（人）」を全面的に出して憐れみを誘ってそれを「助けたい」と思わせ行動させると同時に「よく頑張った、素晴らしい」と誉め「これで素晴らしい未来が約束された」と希望を持たせ、「いい事をした」という満足感を与えて疑問を持つ事をしないように心に鍵をかける事も忘れません。