珈琲の思い出。

 

随分と以前の話。10年以上前かな。

当時は多分いろいろと疲労していたのだと思う。

 

その頃音楽鑑賞の趣味から、

エストニアの女性シンガーソングライター

マリ・カルクンのCDをきっかけに

演奏していたカンネルの音色に惹かれていた。

 

カンネルではないけど

撥弦楽器カンテレのワークショップを開催していた

キイトス茶房を知る。

 

神楽坂にあるキイトス茶房に行ってみると

珈琲豆の種類の違いが分からず

店主に尋ねて注文を決めたのが

グァテマラ。

 

今でも不思議なのだけど、

キイトス茶房のグァテマラには

気分を高揚させる作用があった。

 

当時自分では普通のつもりだったけど、

多分内に入り込む様な気分の時期

だったのかもしれない。

キイトス茶房のグァテマラを飲むと

途端に幸福感の様な

ガラリと気分が良くなるのだから。

 

それはしばらく何度か来店する度起こった。

 

以前感じていたのは、

気分を変える即効性のあるものは

音楽・香り・色。

グァテマラ効果から珈琲も私には即効性があった。

 

しばらくどこの珈琲屋に行っても、

メニューにグァテマラがあれば注文をしていた。

だけどあの作用はなぜかよそでは巡り合えなかった。

 

久しぶりにキイトス茶房に立ち寄った時、

グァテマラ効果は起こらなかった。

その時は元気だったからかもしれない。