あなたは今ステージに立っています。
まだ幕は降りたままで
あと数分で開演するとアナウンスが流れてる。
いつもの位置について、
ドキドキ高鳴る胸に手を当てて
逃げ出したい気持ちに駆られる。

私に出来るはずがないよ、
他の人がやった方がいい。
ちゃんと出来る人が他にいるし
上手く演じられる自信もない。

そんなこと考えてる今も
時計の針は進んでいて
時は止まらない。

お願い、誰かこの手を握って
大丈夫あなたなら出来るよって言って。
私の背中を優しくそっと押して欲しい。

『どんなにめまぐるしく景色が変わっても
私はいつもあなたと共にいるよ。』

そんな風に魔法をかけてくれたら
どこまでも飛び立てる気がする。

幕が上がる前、そこからは何も見えない。
どれだけお客さんがいるのか
どんな顔して座っているのか
今の私にはわからない。

逃げ出すこともきっと出来るのだけど
震えながらでもここに立ち続ける。

もしかしたら声が出ないかもしれない、
セリフを忘れてしまうかもしれない、
思うようにカラダが動かないかもしれない、
だけど私は逃げずにやるんだろう。

私の選ぶ道はいつもそうなんだ。
下手くそなままで
震えたままで思いを言葉にしよう。
石を投げられても
そこに誰もいないとしても
やるんだよ、最後まで。

立ち続けるんだ。

開演のブザーが鳴る。
幕が上がるよ、さぁ目を開けて。

私なら出来るよ、大丈夫。
どんなにめまぐるしく景色が変わっても
私はいつも私と共にいるよ。


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私の新しいメモリーオイルが教えてくれたこと。
守られてる、愛されてる、怖がらずに進もう。

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前髪ぱつーん(笑)久々メイクしたよ