『ウエイトスミス版』R司祭
わたしは一人が好き。
一人で生きていく。
そう思っていたわたしが愛を知る。
それは恋愛などの限定的で小さな愛ではなく、人間愛のように大きな愛。
それを知ったことで、わたしの世界は様変わりする。
一人でも出来なくはないし、それなりに楽しい。
でも二人ならもっとたくさんのことが出来るし、楽しさも一人の時とは比にならない。
大きな愛はわたしを包み込む。
そして、いつの日かわたしも誰かを大きな愛で包み込めるようになる。
愛は伝播する。
一人で厳しい環境を生き抜く世界より、人のあたたかさに触れられる世界の方がずっとよい。
わたしと誰かは別々の存在だからこそ、そこに愛が生まれる意義がある。