日本ではシミーズとも。
女性用のワンピース状下着のことです。

カタログや雑誌などでよく見るコレ↓
と言いたいところですが
実はこれは正確にはシュミーズではなく
スリップです。
その名の通り、衣服の摩擦を避け滑りを良くするための下着。

昭和はこのスリップをシュミーズと呼んでいたわけです。(ややこしい)

ちなみに本来のシュミーズはコレ。
フランス人形の下着写真から引っ張ってきたのは、
中世絵画に登場するようなご婦人方の
ドレスの
防寒下着として定着したものだから。

つまり目的が違うんですね、本当は。
今は防寒下着の別称はヒートテック(笑)

昭和のスリップ(シュミーズ)、
ドラマ「ひよっこ」の女子たちはおしなべて着用を想定されていたはずです。
(まさか撮影時に着ていたとは思いませんが)
乙女はブラとショーツだけで服を着る、なんて「はしたない」
というのが昭和の風潮でした。

当時のシュミーズは白い化繊(化学繊維)と相場が決まっていました。
で、その白いシュミーズが
ワンピースやスカートの裾から
チラチラ(またはチョロチヨロ)見えてしまうことを
シミチョロと言って
オシャレの詰めが甘いことを匂わせる
とても恥ずかしい状態を指していたのです。
ストッキングの伝線と同じくらい恥ずかしいことでした。

今はわざとアンダースカート、ペチコートのレースを見せたりします。
だからもう後ろから
「あなた、シミチョロよ」真顔
おばさまに耳打ちされることもなくなりました。
ホント、いい時代になりました(*^^*)クローバー

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