御田植神事 伊雑宮 三重県磯部町  
 六月二十四日



伊雑宮の御田植式は志摩地方第一の大祭で、一般に「御神田(おみた)」といわれ、国の重要無形民俗文化財です。
宮域の南に隣接するご料田(作付面積1,643m2)で毎年六月二十四日(六月月次祭当日)に行われます。 鎮座地磯部九郷(一部の地区はの二地区連合になるので七年に一度)人々が毎年交代して奉仕します





極めて古雅な神事で、日本三大田植祭の一つといわれています。式は午前十時くらいから始まり、全部終わるのは午後四時をすぎます。






式次第はまず奉仕員一同そろって伊雑宮に参拝、修祓(しゅはつ)を受けて御田に向います。その順序は先頭に、エブリ指(さし)二人、立人(たちうど)六人(以上は二十歳代の青年で、菅笠(すげがさ)を戴き中形の襦袢(じゅばん)を着て、紺(こん)の股引(ももひき)に手甲(てっこう)をつけます)。






その後をささら摺(すり)二人(十歳前後の少年で管笠を被り、モスリンの派手な襦袢の脚絆(きゃはん)をつけます)。次に早乙女六人(十二歳から十六歳の少女で、顔に白粉(おしろい)をつけ、まゆをひき、菅笠を被(かぶ)り、白装束の上に緋(ひ)の襷(たすき)をかけます)。






ついで、太鼓打一人(七、八歳の童男で、かつらを被り、作り眉をして少女に扮装(ふんそう)し、御田の中では田船に乗ります)。次に笛二人、太鼓(おど)一人、、小鼓(こど)一人、謡六人(以上十人は青年男子にて素襖烏帽子(すおうえぼし)を着けます。)行列は以上の通りで、一同跣足(はだし)です。御田の西側の畦(あぜ)に長さ十一mほどの太い青竹一本が杭(くい)に縛って立てられ、竹の先端に大うちわ(磯部ではゴンバウチワという)がつけられています。




伊雑宮さんの御朱印








8:30 頃 杁(えぶり)役は「七度半」の使いにたつ 
10:40 頃 「式三番」を納める 
11:00 頃 伊雑宮一ノ鳥居内に整列し、修祓をうける 
11:05 頃 御正殿に参拝する
修祓所にて神官より作長が早苗を授かる 
11:10 頃 御料田に参進する 
11:20 頃 御料田に参着する
作長は左、右、中と早苗を奉下する
早乙女、田道人(たちど)らは苗代を三周半して早苗を取る
竹取神事に出る裸男は御料田に入り、苗取りが済むのを待つ 
11:30 頃 「竹取りの神事」 
11:50 頃 「御田植の神事」
小謡一番から九番が済むと中休みとなり、奉仕者は若布(わかめ)の引張肴で酒宴をする
次いでおくわか、さいわかによる「刺鳥差(さいとりさし)」の舞
続いて小謡十番から十八番で御田植が終わる(13:00頃 修了) 
15:00 頃 「踊込み」
御田橋から約2時間かけて伊雑宮一ノ鳥居まで練る 
17:00 頃 役人一同一ノ鳥居内に整列し、太鼓、簓(ささら)の三人が「千秋楽の仕舞」を行い、御田植祭はめでたく修了する
(これは今までの予定です 祭礼日には 主催者に確認を)


伊雑宮

〒517-0208三重県志摩市磯部町上之郷374 
TEL 0599-55-0038


アクセス 近鉄志摩線 上の郷駅徒歩五分 伊勢自動車道 伊勢インターから二十キロ