流し雛 源龍寺 奈良県五条市南阿田
第一日曜日


五條市南阿田地方に戦前までは「流し雛」の伝統が残されていましたが、戦中戦後は一時途絶え、昭和44年(1969年)に復活され、今年は37回目になります。 







素朴な昔ながらの色紙で着物と袴を作り、大豆で頭をつけた雛男女一対を、竹の皮で作った船に、紙で作った一文銭を添えて乗せ、吉野川に流します。 







「流し雛」は、この雛が、紀州の淡島神社へと流れ着くようにすることによって、女の子の病封じを祈願するならわしで、「流し雛さま、私たち今までの罪汚れを吉野川の流れの上に、おとき下さいまして、清く、正しく、明るく健やかに育ちますようにお願い致します。








どうか私達の切なる願いをおききどけ下さいませ。」と願いを託す行事です。 ちなみに、「流し雛」は、源氏物語須磨の巻に光源氏がお払いをして雛を船に乗せ、須磨の海に流したという著述があります。







また、吉野川は、古くから「命の川」と伝えられ、生涯で31度も吉野に行幸した持統天皇は、吉野川でしばしば「みそぎ」をされました。 行事は毎年、4月の第1日曜日午後1時から源竜寺で雛供養が行なわれ、午後2時から吉野川の清流に流すことになっています。







主 催 流しびな保存会
場 所 五條市南阿田町雛の寺「源竜寺」
日 時 毎年4月の第一日曜に実施
      午後一時 雛供養
      午後二時 南阿田『中瀬』吉野川の河原で雛流し

流し雛保存会説明書より


吉野川流域では 数多くのこういう行事があったと考えられる中 いまだにこうして地域でささえ 保存されてる関係者の皆さんに感謝と敬意はらいたいとおもいます。関係者の皆さんは 観光客 見物人 カメラマンには 親切だし 地元特産物売り場も新鮮で安い(売り切れがでるくらい)今後も末永く続けていただきますように お願いいたします