遠山の霜月神楽和田 諏訪神社 長野県飯田市
十二月十三日
令和四年 飯田下伊那に在住、または通勤通学の者 のみ見学可能
遠山の霜月祭りは現在12月に開催されますが、江戸時代には旧暦霜月(しもつき・11月)の祭りでした。
旧暦霜月には必ず冬至(とうじ) があり。 冬至は一年でもっとも昼が短く、もっとも夜が長くなります。
たとえば飯田市では夏至の昼間の時間は14時間半であったのにたいして、冬至にはわずか9時間半
冬至に向けて日照時間が短くなるにつれて、緑だった山々の木々は秋になると紅葉し、やがて葉を散らします。 気温もしだいに下がってゆき、
高い峰々には雪がかぶり、やがて里にも霜が下り雪が舞い、凍てついた冬を迎えます。
こうした自然現象を、古代の人びとは万物の生命の源である太陽が衰すいじゃく弱し、他のすべても衰える季節と考えたのです。
ところが、冬至を過ぎると一転して日照時間はしだいに長くなっていきます。それを太陽の復活再生と考えました。
太陽の衰弱と再さいせい生という重要な節目に、神も人も自然界のすべてが生まれ清まることを願う祭り、それが霜月祭りなのです。
諏訪神社
飯田市南信濃和田