わたしが嫁いだころの
オットの町内では

結婚式をあげたあと
町内のひとを呼んで家で
お披露目の意味をこめての
食事会があったり

お坊さんのお参りがあるとき
その年に嫁にきたものは
振袖きていかなきゃいけない
というものがあった

どこ歩いてても
あそこのうちのお嫁ちゃんだよね?と
話しかけられてびっくりもした

…がよく考えたらいまそれ
わたしもやってるかも笑い泣き

嫁仲間たちも、わたしとおなじく
嫁にきて30年前後
それでもいまだに義両親に
逆らえないひとが多い

実家にはあまり帰らないで、という
ひともいまだにいる

近所にうちと親戚になる家があり
そこのお嫁ちゃんとわたしが仲良くなり

お嫁ちゃんの愚痴もきいてた

ある日、義母が
わたしに

あそこのおうちは厳しいから
嫁ちゃん(わたし)だったら
3日で追い出されるよ、と言って
笑った

わたしは反射的に

え??
何言ってんの??
3日も待たずに2日でわたしが
出るわ
同居してるだけでもありがたいと
おもってもらいたいのに
わけのわからんことばっか
言ってくるんなら別居してほうが
いいし、お互い楽だよね、といって
義母を黙らせたことがある

義母にしたら
あそこの家とちがってうちは
うるさくないからあなたは幸せよ、と
言いたかったんだとおもう

が、できることなら
自分たちだけの暮らしが
したいとおもってるわたしには
幸せは別居にあると思ってた

それから数年後
その親戚の家の長男夫婦が
うちとおなじ感じの二世帯にしたいと
考えはじめて

そのことを義両親にはなして
揉めた

つづく。