本の文化、子育て文化 

   そしてその源流

 

 

 

 地域の書店はコンビニやネット販売に押されて、苦境が続いています。それに、スマホでのデジタル図書で、どんどん「まちの本屋さん」が消えていっています。

 

 

 人口約8万人の長岡京市内でも本屋さんが様々に努力して頑張っています。対して、人口約3万人で式が分散している本宮市でも苦境が続いています。昔は数件のお店があった時期もありましたが、現在はまちの本屋さんと全国チェーンの本屋さんが営業している状況です。

 

 

もう一つの視点が長岡京市の絵本や子どもの本の動きです。

これはさまざまに変更がありますが、転機になったのが2006年に起こった子どもの虐待死事件でした。その後、市の体制も市民活動支援センターの体制も子育てに重点を置き始め、さまざまな展開がなされました。また、今では「住んでもらえる市に」ということで、まち魅力向上策として、市が様々な読み聞かせや子育て支援を行っています。

 

 

そういえば、数年前には第六小学校のそばに子どもの本屋さんがあったり、今でも様々な人が絵本の活動をしています。

 

さて、比べてみる本宮市ですが、やはり子育て支援は様々に行っています。明治の鉄道開通以降、商業都市になった郡山市の衛星都市でしたし、市が自ら工業団地を作ったり、住宅街も開発していて、さまざまに住民を呼び込む展開を行っています。そのため、子育て支援も重要な要素なのです。

図書館に県内でも有名な司書さんを呼び、数多くの行事や企画を展開しています。

 

 

 

 今回の本の送り先「子ども文庫 井筒屋」さんとは

 

 子どもや保護者、そして本好きの人のために、渡辺富美子さんが個人で開館しました。

もともとはお酒屋さんでしたが、閉店後店主さんである渡辺さんが、蔵や外装等を含め活用し子ども文庫を開設したのです。

 

ご主人のお姉さんは「クマのプーさん」の翻訳者である石井桃子氏とともに活動し、東京で個人の児童文庫を開いていました。

 

 

施設は20畳以上あり、冬のこたつとともに、自由に本を読むことができます。

また、隣にある蔵は協力団体の皆さんが、子どもや保護者向きの音楽会やワークショップなどを開催しています。

 

市立の図書館や出先機関の図書室は元気な乳幼児・児童が集まっていますが、この文庫は来場者が自分のペースでゆっくりと過ごすことができるので、さまざまに課題を抱えた子供や、保護者の方々の利用もあります。それに、だれが来てもいいので、高齢者なども絵本を読みに来たりします。

そのため、3世代交流型の図書室となっているのです。

 

また、高齢者・障がい者等へ無料配達貸し出しサービスも行っています。

 

 

 

 

この文庫では、個人のほかに団体さんの利用もあります。

県内の宮沢賢治の読書会さんは月に1度、定期的に活用しています。

 

特筆しなければならないのがあじさい読書会さんです。定期的に読書会を開き、会員が交流しています。

会員の方は、「見渡すところが本ばかりで、幸せな気分で参加ができます。それに、こたつもあって、のんびりできますし」とおっしゃっていました。

 この読書会は何十年も続いていて、それが、市内の様々な活動に影響しています。

 

 

その3 「きっかけは50年前の文化状況と子育て運動」に続く