京極夏彦の作品読んだことないので、よくわからないが、他の作品と繋がっているらしい。

葛の葉、安倍晴明の話が根底にある。
狐花とは彼岸花のこと。
狂言回しとして登場する幸四郎の中禅寺洲齋の子孫が登場する作品があるようだ。

七之助のせりふに感動。
上手い、緩急自在。
聞き惚れる。

染五郎が大人びてびっくり。
もう
影のある役にふさわしい美貌。

勘九郎は、新三に合わせて痩せたのか、凄みがある。
誰だかわからなかったが、声を聴いてそうだったか。

米吉、新悟、虎之介の三人の娘がそれぞれ個性的で適材適所。

片岡亀蔵が渋くなって、猿弥はいつも通り手堅い。

笑三郎は、勘九郎の監物が欲しがるのも納得。

狂言回しは幸四郎の洲齋だが、
場面の転換時に登場する門之助の雲水も印象的。

幸四郎の洲齋は、最後に
萩之介、雪乃の兄と明かされる。
前半の萩之介と問答(凶行をやめさせようとするため)は、禅問答のようで意図がわからないが、最後のこういうことだったかということがわかる。
監物と佐平次との問答もアノコトのように思わせぶりだが、それも最後に明かされる。

これが京極夏彦の世界観なのだろう。

舞台装置も真っ赤な彼岸花と稲荷の鳥居が象徴的だ。