とても良い寺子屋だった。
涙がとまらない。

松王   菊之助
千代   梅枝
源蔵   愛之助
戸波   新悟

源蔵夫婦がとても良い。
愛之助は、源蔵の菅秀才を守らねばならない背景を感じさせた。
筆法伝授をみていなくても
源蔵夫婦の献身が胸に迫る。
愛之助が、道真の高弟であるおとなの源蔵を心理描写も含めて見事に演じた。
新悟は、出しゃばらず、丁寧に、情のこもったよい戸波。
若手という感じがしなくて
愛之助ともしっくりあっている。

菊之助の松王丸。
思ったよりもおおきくみえた。
銀鼠の雪持ち松の衣装も、
おおきくみえた要因。
首実検のあたりは
若くてピチピチみたいに見えたが
着替えて
源蔵内に入ってからは、
松王の菅丞相への忠と、小太郎への思い、桜丸のことなど
様々な感情が伝わってくる。
梅枝の千代。
とても良い千代。
上手い。
母になっていて、大人だ。
寺入りからみたかった。

4人の調和もとれていて、これから何度もみることできるかも。みたいとおもう。

玄蕃は萬太郎。
ちょっとかわいそう。
可愛いくて、悪役感が乏しい。
頑張っているし上手くやっているが、ちょっと無理が。

鷹之資のよだれくり
橘太郎の親父
上手い二人でクスッとなった。

橘太郎もどちらかというと良い人風だが、
こちらが玄蕃のほうがおさまったかもしれない。
御台は、東蔵。
小太郎は丑之助。

寺子屋は、やっぱり名作だ。