虐待を間近に見る③ | おなじ空を見てる。

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家族で利用
最近の書いてるの05です

その子は小5から運動会や遠足に参加するようになった


家庭環境が改善されたのではなく自分でお弁当を作れるようになったからだと、長男には何でも話してくれていたから分かった

これまでの運動会を道路からフェンス越しに見ていたことも知った


身体は不衛生だがやせ細っているわけではなく標準体型で、服の上からでしかないが怪我も見られず表情も明るく他の子と大差ない

家に来た時に出したおやつも貪ることはなく他の子と同じように普通に食べていた


だから緊急性はないと判断していた

ただこの子の親はこの子に一切関心がないことは分かっていたし、帰宅時間が近付くと不意に無表情になって無反応になることも知っていた


そう、ずっと知っていた

それなのに私がしたことはカビだらけの水筒をついでだからと洗って新しくお茶を入れただけだった


自分が選手に選ばれている運動会を外から眺めていた話を聞いた時、初めて瞬間的に途方もなく怒りが沸いて涙が出た


どんな気持ちで見ていたんだろう

みんなが食べているお弁当、走っている姿、応援する声

自分だけ蚊帳の外に置かれ、どんな気持ちでいたんだろう


私はここでようやく学校に問い合せた