どんな未来があったかな。
高学年になって、中学生になって。
高校に入り、大学に行って。
泣き、笑い、怒り、喜び、考え。
どんな大人になるはずだっただろう。
ほんの数時間前まで日常の中で生きていたのに。
例えばこの日の前夜、今朝。
普通に、ちゃんと、目の前にいたのにね。
亡くなったのは小学2年生の川染凱仁くん(7)と、3年生の谷井勇斗くん(8)
未だ意識不明の重体の3年生の女の子、重傷を負った1年生と2年生の男の子。
集団下校だから、3年生の2人が前を歩いていたのだろう。
まだ1桁しか生きてない。
まだまだ未来が続いていくはずだったのに。
たまらなく悔しい。
次男と同い年のかいと君。
今、国語はスイミーを習っていたよね。
算数は1000までの数、次は水のかさ。
生活ではミニトマトの収穫もしたかな。
図工では心象美術展の絵を描いていたかな。
プールは入れた❔
せっかくプール開きしたのに、雨だったり気温が低かったりで、中々入れないよね。
去年はコロナでプールがなかったから、小学校に入って初めてだね。
子供が生きていた欠片を掻き集めて生きなきゃならないなんて。
なんだろ、もう本当にどう言えばいいのかな。
昼間から酒を飲んで通学路を走るトラック。
1列に並んで端を歩く小さな子供達。
トラックの運転手は無傷。
子供達は死傷。
なにを思ったらいいのか分からない。