#630
メガさんと、LINEのやり取り。
「私、こんなふうに密にやり取りすることが、ホントになかったからね…
今がすごく楽しすぎて♡
今カノさんとの時間とか気にせず送っちゃってたら、ごめんなさい…」
少しだけ、遠慮がちな私。
でも、すぐに返ってきた。
「全く問題ないよー」
その一言で、胸の奥がふっと緩む。
「私、結果ヤキモチ妬き…
知ってた?笑
寂しがり屋
かまってちゃん
泣き虫やし
全然強くなんかない
そんな私でも、いいのー?」
本当は、試すみたいな聞き方だったと思う。
「ヤキモチ妬きの寂しがり屋さんでしょ♡
それくらいがカワイイやん♡
ずーっと毎日好きと言える♡
めちゃくちゃイイ♡」
画面越しなのに、頬が熱くなった。
「メガさんもめっちゃイイ♡
見つけてくれて、ありがとー
早く会いたいねー♡」
「こちらこそだよーありがとう
早く会いたいよー♡
ぎゅーって抱きしめる♡」
このやり取りが、もう、甘すぎて。
「楽しみが、ふーえた♡
私ねー
いろんなブロ友さんのブログ読んでて
いつも羨ましくて仕方なかった
すっごい愛されてるし、想われてるし
もちろんメガさんのブログ読んでも、
今までの彼女さんたちが羨ましくて仕方ないよー」
「次はミマさんの番よ♡」
多分、その瞬間、
私は本当に“恋する顔”をしていた。
「今、目がハートになってると思われる…
メガさんも、無理しすぎないでね
私、ワガママやから」
「それも可愛いところやん♡」
彼からのLINEを、待ちながら。
メガさんとのやり取りが続く。
画面の向こうで、
誰かに“必要とされている感覚”が、
じわじわと、私の中に染み込んでいく。
――ワガママだよね、私。
そう思いながらも、
彼の既読を待つ指は、
やっぱり、止まらなかった。

