「ヒト」は全てを見ているようであり、何も見えていないようであり・・・たよりない足取りで、
ただ私の隣に座った。
・・・
・・・
・・・
私を見るわけでもなく、ただ湖を眺めている。
私の事が目に入らない「ヒト」
とても興味深い。
「ヒト」は全てを見ているようであり、何も見えていないようであり・・・たよりない足取りで、
ただ私の隣に座った。
・・・
・・・
・・・
私を見るわけでもなく、ただ湖を眺めている。
私の事が目に入らない「ヒト」
とても興味深い。
近くで足音が聞こえてくる
それが、近づいてくる。
たぶん、足音の感じだと、「ヒト」だ。
「ヒト」は、僕を好奇の目でみて、餌をくれるか、捕まえようとする。
今来る「ヒト」はそのどちらだろう?
おなかがすいているから、餌をくれる「ヒト」だったら、うれしいけど・・・。
一晩中、ここに
ただ、ただ、ここにいた。
耳が痛くなるような静けさの中に沈黙の森の中に
少し冷たい空気が満ちてゆき。
木々の隙間からは月のみが、僕を照らす。
朝になれば、霧が森中を覆い隠し、僕の存在も霧が出ている間は、何もないかのよう・・・。
そして、霧が晴れ、太陽からの日差しが、また青い僕の存在を浮かび上がらせる。
特に、何かを感じたいわけではなく、ただ、1日の移り変わりをを感じてみたかった。
そして、これからは1年・・・ぼくの一生の移り変わりをただ、ここで僕自身で眺めることになるのだろうか?
夜明け前に見る夢のような感覚で。