僕がその世界に馴染めなかったのだろうか・・・?
それとも、受け入れてもらえなかったのだろうか・・・?
居場所を作ることができなかったから、或いは与えられなかったから?
努力が足りないから?
我慢が足りなかったから?
僕がその世界に馴染めなかったのだろうか・・・?
それとも、受け入れてもらえなかったのだろうか・・・?
居場所を作ることができなかったから、或いは与えられなかったから?
努力が足りないから?
我慢が足りなかったから?
ここには人間もいない。
同じ猫もいない。
いや、猫と呼ばれている者たちで、僕と同じ者たちなどいなかったのかもしれない。
餌をくれる者もいないけれど、横取りされる心配もない。
なぜ、ここに来たのだろう。
それは、たぶんわかっている。
今までいたところがつらくて・・・どこかに行きたくなって・・・
餌をもらうことはできないけれど、いじめられることもない世界。
でも、生きていくとしたら、食べていくとしたら、何かをここで見つけなくてはすぐに死んでしまう。
このまま、この湖を眺めて、何も考えずに終わるのもいいかもしれない。
他に誰もいない湖
静寂すぎて心細くなりそうな空気。
向こう岸の見えない
鏡のような湖面は、ただ月を抱いている。
この場所にはなんとなくたどり着いた。
いや、逃げてきたら、この場所にいたという方が正しいのかもしれない。
深い青色の私の毛並みが他の猫たちと違うことに気付いた時には、ここへ逃げてきた。
今でも本当は、その意味についてわかっているとは言えないのかもしれない。
でも、今。ここまで来てしまった。