モアオーガニックなスキンケア通販の「ぷろろ健美堂」を運営する白樺じっちゃんこと八幡です。

 

 

ハーブとぷろろ化粧品の開発へ

 

白樺ドリンクと並行して化粧品の開発をしなければなりませんでした。たまたま柳生さんの卸先で、オーガニック化粧品を生産している「ハーブ研究所スパール」を紹介してもらい、すぐさま山形県へ向かいました。埼玉県から月山の麓にある研究所まで500kmの道のりを走り、代表の山澤清さんを訪ねたのです。この歳になって畑違いの化粧品に関わることになるとは、思いもよらないことでした。しかし「ここはやるしかない!」の一念でした。化粧品の手ほどきをうけたのは山澤清さん、のち日本オーガニックコスメ協会(JOCA)の講座を6ヵ月間受講し、2016年にオーガニックコスメアドバイザー資格の認定を得しました。

 

 

 

               

               JOCAの認定証

 

 

 

田んぼにかえるもホタルもいなくなった!

 

山澤さんは私とほぼ同年代の元気な老人でした。彼が化粧品づくりに至った経緯には大きなドラマがありました。学校を卒業した彼は、すぐに地元の庄内平野の農協に就職し、農薬とそれを散布する大型農業機械を普及する仕事に就いたのです。農家からは労力が大幅に軽減し、農作物の収量もあがったと感謝され、自分はいいことをしていると得意だったそうです。ところが10年ほど経ったとき、田んぼにメダカやどじょう、かえるやホタルが1匹もいなくなったことに気づきショックを受けます。子供のとき一緒に遊んだ仲間たちがみんないなくなってしまったのです。幼い長男はアトピーに苦しんでいました。農薬を触った手で抱けば強力な活性酸素がアトピーを発生するのです。そこで自分は大変な間違いをしてしまったのではないかと立ち止まって考えて、悩んだすえ人生を180度転換する決意をします。農協を退職すると、農薬とは一切の縁を切って、ハーブづくりを始めたのでした。オーガニック栽培したそのハーブを使って、化粧品を作ることにしたのです。

 

 

 

               講演する山澤清さん

 

 

山澤さんのオーガニックへの執念

 

山澤さんのオーガニックへの執念は半端なものではありませんでした。30年以上も農薬を使っていない土地を探し、最上川の河川敷や国有地を借りて荒れ野を開墾し、化学肥料さえ一切使わない農業を貫いたのです。オーガニック関連団体からヨーロッパ視察のお誘いがあっても参加を断っていました。理由を聞くと、世の中のオーガニック原料のほとんどには微量でも何らかの化学物質が含まれているので、彼らと自分は一緒になりたくないというのです。例えば牛糞を使った肥料には、飼料に成長ホルモン剤や狂牛病予防のための抗生物質を投与することが義務付けられています。その肥料に含まれる化学物質を植物が吸い上げれば、本当のオーガニックではなくなるというわけです。

 

 

              スタート時のぷろろ化粧品

 

 

天然のままの成分を守り通す努力

 

そこで山澤さんは、エサに規制がない食用鳩を1,500~2,000羽ほど飼うことにしたのです。自ら栽培したオーガニック飼料を与えてハトを飼育し、金網の下に落ちたフンを2,3年ほど熟成させて使っています。また植物のエキスを抽出する際に加熱処理すると、自然のままの成分が失われてバランスが崩れるため、低温減圧蒸留装置を使って抽出していました。これは容器の内部の圧力をどんどん減圧すると、体温くらいの温度でも沸騰するようになります。富士山の上でご飯を炊くと半煮えになるという、あの原理です。こうしたこだわりを、通常のオーガニックを超えたオーガニックという意味で「モーガニック」という言葉を考案して商標登録をしています。また農薬の影響で絶滅した、皮ふ修復効果のある日本古来のハーブであるからすうりの種を山から集めて、膨大な作業である人工授粉を施し、再生栽培していました。この山澤さんの執念と情熱に心服し、彼の原料であれば安心だと確信しました。水の代わりに北海道の白樺樹液を使い、ハーブとコラボさせた化粧品をつくることにしたのです。こうしてぷろろ化粧品は誕生しました。このモアオーガニックな白樺化粧品が、のちに敏感肌や酒さ・酒さ様皮膚炎に悩む人々の役に立つとは、まだ知るよしもなかったのでした。

 

 

 

 

                飼育するハト小屋                 

 

 

 

 

スタート直後の予期せぬタイタニック状態

 

ここまで本当にとんとん拍子で準備が整い、2013年6月、大きな夢を抱いて事業をスタートしました。ここで大きな試練が待ち受けているとは予想もしませんでした。ネット通販にまったく素人だった私は、サイト開発を委託した会社の代表がアフィリエイト業界の出身であることを知り、安心して一切をお任せしたのです。ところがアフィリエイト報酬が過大な設定で、アフィリエイターさんたちの大量のセルフユースを誘導し、リピートにまったくつながらず、数カ月でたちまち資金が枯渇してしまったのです。スタートした直後に、まさか倒産しましたというわけにもいかず、進退窮まってしまいました。まさに現代のタイタニック号の状態に陥ったのです。直ちにアフィリエイトを中止し、ここから地獄の苦しみを味わうことになりました。中小零細企業の経営者の苦しみを骨の髄まで知ることになったのです。それから4年間は無給であることはもちろん、不動産を処分するなどして事業につぎ込み、まさに必死の日々でした。広告を打ちたくても費用がないため、文章で商品力を伝えるしかなかったのです。

 

 

転機になったYouTuberさんの動画

 

1つの転機になったのは、酒さ様皮膚炎を患ったあるYouTuberの方の動画投稿でした。皮膚科の指示で一切の化粧品が使えなくなり、絶望的な肌状態のなか、完全オーガニックを謳うぷろろ化粧品が目に留まり、恐るおそるトライアルを使ってみたそうです。すると、何の刺激もなく使えたので大いに感動し、その様子を伝えるために動画にでアップされたのです。この動画を見た酒さ様皮膚炎で深刻に悩む消費者の方から、つぎつぎに注文が相次ぐようになりました。ぷろろ化粧品が酒さ・酒さ様皮膚炎に悩む方々に役立つことがわかったので、そこからはそうした方々に向けたコンテンツを書きつづけたのです。すると皮膚科で処方されたステロイドによる後遺症などで苦しむ方々から、たくさんの問い合わせの電話や注文が入るようになり、保湿ができて改善した多くの方から感謝の言葉をいただくようになりました。白樺の恵みも体内からの保湿と改善に役立ちました。山澤さんのモアオーガニックと柳生さんの白樺樹液が、こうして多くの人々の悩みを救うことになったのです。

 

 

影響なかった原発事故の放射能

 

もう一つの心配だったのは、東日本大震災に伴う原発事故による放射能の懸念がありました。放射能は消費者に大きな不安をもたらしました。しかしここでも、ぷろろの商品は、放射能とは一切無関係だったのです。化粧品の拠点である山形県庄内町は、奥羽山脈の反対側に位置する日本海側にあり、しかも山形県の最北端の秋田県との県境に近かったので、放射能の影響をまったく受けなかったのです。また白樺樹液についても、採取・生産地は北海道北部の美深町であり、震災とも放射能ともまったく無関係でした。もし放射能の影響を受けていたらどうなっていたことかと思うと、神の導きかと感謝のほかなかったのでした。(つづく)

 

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