モアオーガニックなスキンケア通販の「ぷろろ健美堂」を運営する白樺じっちゃんこと八幡です。
ぷろろを訪れる酒さのお客様で、かなりの数が「オーガニックコスメ」使用中と記載されています。その化粧品の説明文には「石油系成分不使用」「植物系成分だから安心」などと宣伝されています。ところが詳しく調べてみると、そのほとんどに、酒さには不適格な合成界面活性剤などが使われています。オーガニックと信じて使っている化粧品で、症状を悪化させているケースが多々あります。オーガニックと誤認させるような商品が巷には現実に氾濫しているのです。
下記はあるメーカーさんのミネラル〇〇クリームのパッケージに記載されている全成分です。肌にとても優しそうに表現されています。しかしなぜか、広告のどこにも全成分の記載がありません。現品を購入して手に取るまで成分を確認できないのです。あなたはこの成分表をみてどう判断しますか。
〈全成分〉水、ステアロイルオキシステアリン酸オクチルドデシル、プロパンジオール、ペンチレングリコール、ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルドデシル)、ステアリン酸、パルミチン酸セチル、グリセリン、ステアリン酸ポリグリセリル-4、ステアリン酸ポリグリセリル-10、セラミド1、セラミド2、セラミド3、セラミド6Ⅱ、フィトスフィンゴシン、グリコーゲン、エクトイン、ジカルボエトキシパントテン酸エチル、アラリアエスクレンタエキス、ドクダミエキス、マンダリンオレンジ果皮エキス、オウゴン根エキス、プルーン分解物、ヒナギク花エキス、グリチルリチン酸ステアリル、トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル、コレステロール、ベへニルアルコール、BG、PG、メタリン酸Na、オレンジ果皮油、ライム油、アトラスシーダー樹皮油、パルマローザ油、コウスイガヤ油、ジャスミン油、タイム油、キサンタンガム、カルボマー、パルミチン酸スクロース、ステアリン酸ソルビタン、ステアロイルラクチレートNa、ペンタステアリン酸ポリグリセリル-10、ラウロイルラクチレートNa、エチルㇸキシルグリセリン、フェノキシエタノール、マイカ、シリカ、酸化チタン、酸化鉄、アルミナ
まず驚くのは、有害な合成界面活性剤が5種類も使われていることです。ステアリン酸ポリグリセリル-4、ステアリン酸ポリグリセリル-10、パルミチン酸スクロース、ステアリン酸ソルビタン、ペンタステアリン酸ポリグリセリル-10がそれです。これは一つの合成界面活性剤の配合量が厚労省で規制されているため、種類の違う成分をいくつも使って作用を強めているのです。法に触れないだけで肌への有害性は確実に高まります。さらに合成ポリマーのカルボマー、合成防腐剤のフェノキシエタノールの配合もみられます。
また、どうしてこれほど多くの成分を使う必要があるのでしょうか。成分表示は原則として配合量の多い順に記載する決まりになっています。最初の水の次に、9つも合成成分が羅列され、その後にセラミドやハーブエキスや植物油など、肌のための有効成分がでてきます。有効成分の種類も、多ければよいというものではありません。多ければ多いほど個々の濃度は薄くなるはずです。もし足し算式に濃くしていけばドロドロになり、コストも膨らみます。その薄まった微かな成分が、肌にどう作用してくれるのでしょうか。どうせ消費者は成分を判断できないからと侮っているか、たくさん配合しておけば効果が大きいと誤認して選ばれると思っているようにもみえます。しかし、じつは世の中に大手をふって出回っている化粧品のほとんどが同じような仕様です。決して珍しい事例ではないということです。使い続ければ、酒さは悪化するだけです。
コマーシャルを鵜呑みにせず、成分をしっかり確認する
ここで注意が必要なのは、現在では、植物を原料に合成成分が作れてしまうことです。植物原料であれば、「石油系成分不使用」「植物系原料使用」とうたえて、安全志向の消費者に受け入れられやすいので、このような成分や表現がよく使われます。しかし植物が原料であっても、化学処理して合成される自然界に存在しない成分は、体内で分解することができません。活性酸素を発生させ、さまざまな害をもたらすだけでなく、河川に流出すれば小動物たちの生態系を乱し、環境破壊につながります。
合成界面活性剤は、美容成分を肌に浸透させるのに邪魔になるため、バリア機能を破壊するために使われます。バリアを失った角層はスカスカになり、水分が蒸発して乾燥し、外からアレルギー物質も侵入しやすくなります。これをカバーするために配合されるのが合成ポリマーです。肌の表面に薄いビニールの膜をつくり、水分の蒸発を防ぐためです。ビニールに覆われた肌はつやつやぷるぷると潤っているようにみえますが、肌は正常な皮脂分泌ができなくなります。すると皮脂は必要ないものと勝手に判断して分泌しなくなり、素肌はどんどん乾燥肌がすすんでいきます。
合成界面活性剤が乾燥肌をつくる
合成界面活性剤がさらに問題なのは、長い間に肌のタンパク質を溶かして皮ふを薄くしてしまうことです。すると水分保持力が低下して乾燥しやすくなります。たとえどんなによい植物エキスが配合されていても、その効果を十分に発揮することはできません。また肌を守ってくれている表皮常在菌までが殺傷されてしまい、肌荒れの原因になります。酒さに悩んでいる人にとって、このような化粧品は改善どころか、炎症を一層ひどくし、さらに悪化させていくだけです。
肌トラブルがあるなら、どんなに素晴らしいCMや使用者の感想文や魅惑的な文章で飾られていても、鵜呑みにしてはなりません。なくちゃんと成分をみきわめることが大事です。もし広告に全成分表示がなければ、そのメーカーと商品はパスした方が賢明です。表示すると都合がわるい成分が使われているか、消費者に成分をみわける力がないと侮っているのかもしれません。
また配合成分の数がやたらに多いものや、成分名が長々とカタカナ+アルファベット+数字で書かれたもの、成分名からイメージがまったく浮かばないものは、合成成分の可能性が高いです。植物エキスや植物油、セラミド、ビタミンCなどの天然成分が前半に多く記載されているものを選ぶとよいでしょう。できれば天然成分100%のものを使うことが望まれます。酒さや酒さ様皮膚炎の肌にとって、とにかく合成成分は悪化要因になるので、使わないように注意してほしいと思います。
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