神の存在は証明できるとする人がいる。

しかし、人が証明したその神は神ではない。

なぜならば、その神は「超越者」ではないから。

超越者と被造物の間には、越えられない「無限の間隙」がある。

被造物の秩序から類推したり、証明したりして導き出されるお方ではない。

時間も空間も論理もまったく超越しているお方である。

われわれの住む世界を創造した方であり、その世界のいかなる縛りも受けられない。

コンピュータのOSを作るプログラマーは、そのOSの中の仮想世界には拘束されない。

仮想世界に住むアバターたちは、コンピュータのOSとアプリの規則に縛られているが、プログラマーは、それらを超越して存在する。

アバターの証明によってその存在が証明されるプログラマーなどいるはずがない。

アバターが何をしようと、プログラマーは、彼らを一瞬でデリートできる。

ギリシア思想及び近代哲学において神は被造物の延長上に存在する。


無生物――生物――動物――人間――天使――神


というような、ヒエラルキーを作る。

しかし、神と被造物の間には「連続性はない」。

コンピュータのアバターがどんなに進化しても、プログラマーにはなれないのと同じである。