また、この預言の書のことばを少しでも取り除く者があれば、神は、この書に書いてあるいのちの木と聖なる都から、その人の受ける分を取り除かれる。(黙示録22・19)
1.
黙示録は、聖書という神の啓示の一部であり、絶対である。
神の啓示に手を加える人は、「いのちの木と聖なる都から、その人の受ける分を取り除かれる」。
生命の樹から取って食べることができず、聖なる都から追い出される。
つまり、救われない。死後、永遠の刑罰に処せられる。
たとえ牧師であろうと、伝道師であろうと、教皇であろうと、黙示録に手を加え、「勝手な解釈を施す」者は、火の池に投げ込まれ、永遠に苦しむ。
われわれが神の言葉を前にして取るべき態度は「厳粛な恐れ」である。
もし自分が間違った解釈をしていたとわかったら、すぐに訂正し、正しい教えに近づけるように、できる限りの努力をすべきである。
2.
聖書が獣をローマ皇帝として描いているのは、火を見るより明らかである。
ダニエル書のネブカデネザルが夢に見た像において、「鉄のすねと鉄と粘土の足」は、ローマ帝国である。
なぜならば、イスラエルを属州として支配した帝国として、ギリシアの次に登場するからである。
そして、ローマ帝国から永遠の神の国が現れると記されている。
第四の国は鉄のように強い国です。鉄はすべてのものを打ち砕いて粉々にするからです。その国は鉄が打ち砕くように、先の国々を粉々に打ち砕いてしまいます。
あなたがご覧になった足と足の指は、その一部が陶器師の粘土、一部が鉄でしたが、それは分裂した国のことです。その国には鉄の強さがあるでしょうが、あなたがご覧になったように、その鉄はどろどろの粘土と混じり合っているのです。
その足の指が一部は鉄、一部は粘土であったように、その国は一部は強く、一部はもろいでしょう。
鉄とどろどろの粘土が混じり合っているのをあなたがご覧になったように、それらは人間の種によって、互いに混じり合うでしょう。しかし鉄が粘土と混じり合わないように、それらが互いに団結することはありません。
この王たちの時代に、天の神は一つの国を起こされます。その国は永遠に滅ぼされることがなく、その国は他の民に渡されず、かえってこれらの国々をことごとく打ち砕いて、絶滅してしまいます。しかし、この国は永遠に立ち続けます。(ダニエル2・40-44)
「この王たちの時代に、天の神は一つの国を起こされます。その国は永遠に滅ぼされることがなく、その国は他の民に渡されず、かえってこれらの国々をことごとく打ち砕いて、絶滅してしまいます。しかし、この国は永遠に立ち続けます。」
ローマ帝国の時代に、神は「永遠に滅ぼされることがなく」、「他の民に渡されず、かえってこれらの国々をことごとく打ち砕いて、絶滅し」、「永遠に立ち続け」る国、つまり、神の国が起こされる。
イエス・キリストの御国は、ローマ帝国の時代に始まる。
今、教会にはびこっているディスペンセーション主義の終末論によれば、終末にローマ帝国は復活し、イエス・キリストが再臨し、そこから千年王国が始まるという。
このダニエル書のどこに「ローマ帝国は復活する」と記されているのだろうか。
ネブカデネザルの像の「鉄のすねと鉄と粘土の足」の下には何もない。
「いや、鉄のすねは古代ローマ帝国で、鉄と粘土の足は復活したローマ帝国なのだ」というかもしれない。
しかし、対応する「ダニエルが夢で見た第4の獣」は「一頭のみ」である。
その後また、私が夜の幻を見ていると、突然、第四の獣が現われた。それは恐ろしく、ものすごく、非常に強くて、大きな鉄のきばを持っており、食らって、かみ砕いて、その残りを足で踏みつけた。これは前に現われたすべての獣と異なり、十本の角を持っていた。
私がその角を注意して見ていると、その間から、もう一本の小さな角が出て来たが、その角のために、初めの角のうち三本が引き抜かれた。よく見ると、この角には、人間の目のような目があり、大きなことを語る口があった。
私が見ていると、幾つかの御座が備えられ、年を経た方が座に着かれた。その衣は雪のように白く、頭の毛は混じりけのない羊の毛のようであった。御座は火の炎、その車輪は燃える火で、
火の流れがこの方の前から流れ出ていた。幾千のものがこの方に仕え、幾万のものがその前に立っていた。さばく方が座に着き、幾つかの文書が開かれた。
私は、あの角が語る大きなことばの声がするので、見ていると、そのとき、その獣は殺され、からだはそこなわれて、燃える火に投げ込まれるのを見た。
私がまた、夜の幻を見ていると、見よ、人の子のような方が天の雲に乗って来られ、年を経た方のもとに進み、その前に導かれた。
この方に、主権と光栄と国が与えられ、諸民、諸国、諸国語の者たちがことごとく、彼に仕えることになった。その主権は永遠の主権で、過ぎ去ることがなく、その国は滅びることがない。(ダニエル7・7-14)
この「第四の獣」は一頭であり、そのどこにも「2000年の期間の」間隙を示唆する文言はない。
ネブカデネザルの像の「鉄のすねと鉄と粘土の足」とダニエルの見た「第四の獣」は、明らかに古代ローマ帝国を示している。
もし、神の国が、復活したローマ帝国において起きるならば、それなりの文言がなければならないがそんなものはどこにもない。
イエスは古代ローマ帝国の属州であるイスラエルに生まれ、イスラエルにおいて昇天された。
それゆえ、「天の神は一つの国を起こされます」は、古代ローマ帝国の時代に成就したと考えるべきである。
3.
では、この「一つの国」つまり神の国とは何か。
教会である。
教会とは単に制度的・地方的教会を意味するのではなく「キリストの御体であるエクレシア」を意味する。
全世界のクリスチャンの集合体こそが、神の国である。
そして、この国は永遠に滅びない。
ペンテコステに始まるこの国は「他の民に渡されず、かえってこれらの国々をことごとく打ち砕いて、絶滅してしま」う。
われわれが信仰を持ち、洗礼を受けると、この国の国民になる。
われわれは、世界最強・永遠不滅の国の国民である。
われわれは、すでに勝利者となっており、終末を待つ必要などない。