19章まではすでに成就しているとするプレテリズムを最初に唱えたのは、イエズス会士Luis del Alcazarであると考えられていますが。
Luis del Alcazarは1554年~1613年の人で、カルヴァンよりも一世代後の人物です。
プレテリズムを最初に唱えたのは、ジャン・カルヴァンであると考えます。
カルヴァンは、20章の千年王国を「戦う教会」と描きました。
つまり、20章からは新約時代が始まり、旧約のイスラエルに変わって、教会が霊的選民であるイスラエルの立場を担ったと。
では、どうしてカルヴァンは、ローマ法王を反キリストとしたのか、という疑問が残りますが、そこがまだ理解が至っていなかった部分なのではないかと思います。
つまり、宗教改革時代に黙示録の解釈においてまだ謎が多かったと。
私は
”まことに、あなたがたに告げます。これらのことが全部起こってしまうまでは、この時代は過ぎ去りません。”(マタイ24・34)
は、非常に重要な聖句だと思います。
再臨について「時間の指定」を主自らなされたのです。
この時間指定を真面目にとらえ、注目するならば、ローマ法王を反キリストとして描くことはなかったと思います。
もちろん、ここで私は「広義の反キリスト」のことを言っているのではありません。
私もローマ法王を広義の反キリストと見ています。
私は、プレテリズムに光が当たったのは20-21世紀の現象ではないかと考えています。
そして、プレテリズムに従った聖書解釈において、デイビッド・チルトンの果たした役割は非常に大きいと思います。