以下のビデオにおいて武田鉄矢氏は騙されている。

形質の進化には、必ず「同時に」中枢の進化が伴わなければならない。

羽が生えても、それを司る中枢が進化していなければ、飛べない。

飛べない羽を引きずって歩く個体は淘汰される。

形質の進化と中枢の進化は、互いに独立事象であり、形質の遺伝子が変化したからといって、必ずしも中枢の遺伝子に変化が生じるわけではない。

つまり、互いに「同時に」「有機的に」「連動的に」変化するには、まったくの「偶然」を待つ以外にはない。

突然変異によって羽が生えた個体が生存競争で勝つには、脳がそれに合うように変化しなければならないが、それは、完全に偶然に依存している。

このことが、「あらゆる」形質の進化について言える。

これで、いかに進化が不可能かおわかりだろう。

中枢の遺伝子が形質の遺伝子にふさわしく変化することは、純粋に確率の問題に還元できる。

人間の遺伝子1個に含まれる塩基の数は平均7500個。

塩基は4種類(AGTC)あるので、7500個の塩基はそれぞれ4通りの可能性がある。

つまり、人間のある特定の形質にふさわしい中枢の遺伝子1個が成立する確率は4の7500乗分の1。

形質を動かす中枢の遺伝子が1個だけであったと仮定しても、それが成立する確率はゼロ。