1. 

どの社会でも、宗教指導者や教師には敬意を払う。 

牧師や伝道師を軽く見るのは、日本ぐらいである。 

あの韓国ですら、牧師に対しては一目置く。 

なぜ宗教指導者や教師に敬意を払うかというと、自分のためである。自分が損をするからである。 

教師をバカにする生徒で成績優秀者を見たことがない。 

予備校で講師をしていたとき、だいたいアンケートにボロクソ書くのは「できない生徒」だった。 

なぜ彼らは勉強が「できない」のか。 

責任転嫁しているから。 

自分が成績が悪いのを先生のせいにしているから。 

自分の取り組みの甘さを認めたくないので、先生が格好の餌食になる。 

彼らは授業の内容よりも、講師の言葉や行動に動かされる。 

頻繁に講師を変える。 

そして自分の気に入った講師の授業を取る。彼らに選ばれる講師は、きまってパフォーマンスがうまい人。 

「僕の授業を受ければ必ず合格する!」と言ってくれる人。 

講師自身は「講師で成績が変わるほど受験は甘くない」と理解している。 

しかし、人気講師と呼ばれ、時給をアップさせるには、教室に人を集めなければならない。 

それでハッタリをかます。 

生徒は、人気講師の授業を受けたことに自己満足するが、地道な努力が嫌いなので、本番で失敗する。 

私はハッタリが大嫌いなので、授業は淡々と行った。 

エッセンスだけを効率よく教えた。 

こういう地味な授業は人気がない。 

2. 

なぜ教師を敬うべきなのか。 

自分を目的地まで効率よく連れていってくれるからである。 

教師をバカにするような人は、道に迷い、無駄足を踏む。 

教師でもいい教師と悪い教師がいる。 

悪い教師は、間違った場所に連れて行く。 

遠回りさせる。 

無駄が多い。 

わかりにくい。 

努力が嫌いで、その道に精通していない教師を選ぶと損である。 

だからと言って、そのような教師をバカにしていいというわけではない。 

なぜならば、最低でも自分よりもその道において先を行っているから。 

3. 

料理教室の先生でも、ダンスの先生でも、なんでもそうだが、先達には知恵がある。 

われわれが教室に通うのは、知識の伝達よりも知恵を期待する。 

知識を得るだけなら、本を読めばすむ。 

教師をバカにして授業に出ない人は、このような知恵を得られない。 

自己流に満足する。 

その道において無数の先達が四苦八苦して獲得し、蓄積してきたものを得られない。 

4. 

キリスト教界で「かしこい」人は、歴史を学ぶ。 

教理の歴史、異端との戦いを通じて得られた純粋に聖書的な教理を学ぶ。 

「愚かな人」はそういう過去の積み重ねを無視して「自分が気に入ったことを言う先生」を選ぶ。 

「真実などどうでもいい。俺が気持ちよくなれるかどうかだ!」と考えているからである。 

ウソを信じていいことなど少しもないのに。 

よい牧師や教師は、こういう知識を獲得したうえで講壇から説教する。 

だから教師は英語ができなければならないのだ。 

なぜならば、良書は日本語では読めないから。 

5. 

学位はあまり関係ない。 

読書量である。 

読書だけでもだめ。読書した後でよく考え、自分の頭でまとめあげる作業をしているかどうか。 

大きな絵を描けない人は、くだらない細部にこだわる。 

誤謬に走る人はだいたいにおいて、大きな絵を描くことに失敗している。 

「神の人類に対する計画は何か」という大きな絵を描いたうえでなければ、聖書の細部を解説できない。 

「酒やタバコはダメ」というような教師は、聖書の全体像を把握していない。 

6. 

相場に関して知恵を教えてくれるのは、相場先生だけのように思える。 

長年の経験から得られたコツは非常に貴重である。 

ただ、実際にデモサイトで練習を繰り返していると、何かが欠けていると感じる。 

様々な法則を適用しても失敗する。 

それは、先生が悪いというのではなく、経験がない一般人には難しい、という感じだ。 

つまり先生の方法を実践で生かすには、先生並の優れた直観が必要な気がする。 

流れを読むことに慣れていないわれわれ一般人には、もう一つ指標が必要である。 

私は900MA(900日移動平均線)を導入し、3年単位の大きな流れの中で1年の動き(300MA)を読むようにしている。 

この方法を実践してから、連日巨大な利益が得られるようになった。(もちろん実弾ではない) 

相場は、下限や上限がわかると「取り放題」である。 

これ以上下には(上には)いかないとわかれば、どんどん買い(売り)増しするだけ。 

300MAや60MA、5MAなどの短期中期のスパンの移動平均線をだけ見ていると、振り回されて損する。 

あとは、練習を何千回と繰り返して値動きのパターンを学ぶこと。 

素振りと同じである。 

相場先生が言われたように「ファンダメンタルズはあまり意味がない。すべてはチャートに現れている」。 

つまり、同じパターンが何度も何度も出てくる。 

7. 

どの仕事でもそうだが、何度も繰り返しているうちに、パターンがわかってくる。 

イレギュラーはそう頻繁には起きないし、また、そのイレギュラーにもパターンがあることがわかってくる。 

このパターンをマスターしたら、もう達人である。 

値動きは、イレギュラーの連続ではない。 

ちゃんとしたパターンの中に収まる。 

近視眼にならずに、大きな絵を描くことがたいせつである。 

誰でも5000時間やればプロになり、10000時間やれば天才になれるそうだ。 

教師をバカにして先達の知恵を無視するなら何万時間やっても失敗するだろうが。