光合成は光化学反応とカルビン回路の2つの段階に大別される。
光化学反応は光エネルギーからNADPHとATPを合成する過程で、カルビン回路はNADPHとATPを使ってCO2とH2Oから糖を合成する過程。
光合成進化の過程で、光化学反応だけが成立してもだめで、カルビン回路だけが成立してもだめ。
光化学反応だけが成立して、NADPHとATPができても、カルビン回路がなければ、糖は合成されない。
カルビン回路だけができても、光化学反応によりNADPHとATPがなければ糖の合成は進まない。
つまり、両方同時に存在していなければ、光合成の機能は無用である。無用ということは、その機能は退化するはずである。
だから、光合成への進化は、一挙にこの2つのシステムが同時に成立しなければならない。
そんなこと可能だろうか?
2つ同時に?1つだけでも難しいのに。
カルビン回路の反応は、次を含む13種類の酵素によって進む。
リブロースビスリン酸カルボキシラーゼ (RubisCO)
ホスホグリセレートキナーゼ
グリセルアルデヒド-3-リン酸デヒドロゲナーゼ
グリセルアルデヒド-3-リン酸:セドヘプツロース7-リン酸トランスケトラーゼ
トリオースリン酸イソメラーゼ
グリセルアルデヒド-3-リン酸:ジヒドロキシアセトンリン酸アルドラーゼ
グリセルアルデヒド-3-リン酸フルクトース-6-リン酸トランスケトラーゼ
ジヒドロキシアセトンリン酸:エリトロース-4-リン酸アルドラーゼ
セドヘプツロースビスホスファターゼ
リボース-5-リン酸イソメラーゼ
キシルロース-5-リン酸エピメラーゼ
5-ホスホリブロキナーゼ
この酵素を生物が獲得する過程も進化によったのか。(*)
酵素がなければ反応も進まないわけ。
反応が進まなければ、回路は中途半端で途切れてしまい、目的の糖は得られない。
糖が得られなければ生物の環境適応能力はアップしないのだから、この光合成のシステムは無用になる。すると、退化する。
光合成は進化の途中で消えてしまう。
ということは、これらの13種類の酵素は一挙に獲得されなければならないわけ。
そもそも、この酵素による12段階の反応は、1段階ずつ進化したわけではない。
1段階ずつできても、糖が得られなければ無意味だから。
だから、このカルビン回路というものは、突如として一挙に成立しなければ無用になる。
この光合成のシステムというものは、光化学反応とカルビン回路のいずれも突如として完成された形で出現しない限り無意味。
(*)
酵素を構成するタンパク質は、最低でも100個のアミノ酸からなる。アミノ酸の種類は20。
つまり、ピンポイントで、目的のたんぱく質を獲得する確率は、20の100乗分の1。
つまり、ゼロ。
最小たんぱく質を獲得するのでも確率ゼロなら、目的の酵素を獲得する確率もゼロ。