子どもがいると、距離が2倍近くになると感じる今日この頃。私の母方の祖父母は東京の巣鴨に住んでいて、鰻屋さんを経営していました。

今は祖父母の長男、私の伯父夫婦がお店を継いでいます。とても魅力的な場所なので、私の子どもたちを連れて行きたいのですが、子どもを連れて巣鴨まで行くとなると、一大行事です。なかなか行くことができないので、「夏休みの今しかない!!」と意を決して行くことにしました。とはいえ、行ってみたらそれほど大変ではなかったので、これからはもう少し頻繁に行きたいと思いました。

 

 

祖父母の家に行く前に、東京駅に寄り道をしました。

目的は、新幹線を間近で見ることです。この東京駅で子どもたちを連れて歩くことの大変さを思い知りました。駐車場から駅のホームまで、距離にしたら数百メートル。でも、たくさんの人の中、道がいまいち分からない、そして暑い…。子どもたちは駄々をこねて歩こうとしない。一人ならすぐに辿り着けるであろうホームがものすごく遠く感じました。

 

ようやくたどり着き、ホームに出ると、そこには「はやぶさ」がありました。長男と次男は興奮していました。はやぶさの先頭車両に行くと、なんと「こまち」が連結しているではありませんか。これを見て長男大喜び。これまでも飛鳥山公園や鉄道博物館ではやぶさやこまちを見てきましたが、間近で見るのは初めてでした。近くから見ると迫力満点です。



東京駅を後にし、巣鴨に無事到着しました。

おじさんとおばさんが温かく迎え入れてくれました。

2階には、私の祖父母の仏壇があります。長男と次男は、飾ってある写真をじっくりと見ていました。部屋には、曽祖父と曽祖母の写真があります。私も会ったことのないご先祖様です。長男と次男は写真を見て「だれ?」と言っていました。


 

1階に戻ると、おじさんがウナギを長男と次男に触らせてくれました。怖いもの知らずでどんどん触る長男と、恐れて触ろうとしない次男。焼きたてのお団子を食べさせてもらいました。

お店を後にし、家に帰るときに、おじさんとおばさんが、「気を付けて、また来なよ」と言ってくれました。このやりとり。私が小さい頃にも、祖父母がこうやって声をかけてくれていました。そのときのシーンが蘇りました。私が今の長男や次男くらいの年齢のときのことを思い出すと、祖父母やおじさん、おばさんの優しい笑顔が蘇ってきます。私も、自分の子どもたちや従妹ちゃんたちにとって、そんな存在でいたいと改めて思いました。



帰宅後、戸塚にある私の実家に行きました。

長男は、仏壇の横に飾ってある写真を見てこう言いました。

「あ、この写真。さっきの家で飾ってあった人だ。」

命のバトンがつながっていることを感じ、嬉しく思いました。