試合が楽しいんだよ。試合やろうよ。

 

8月1日。連日の猛暑。外で運動をするにはあまりに暑いので、区の体育館を利用してサッカーをしました。横浜市には各区にスポーツセンターがあります。スポーツセンターには体育館があり、「横浜市市民利用施設予約システム」の利用者登録を行うと、市民であれば誰でも使用することができます。私たち家族は、月に1、2回の頻度で体育館を利用し、長男や次男の友達と一緒に、親子でサッカーをしています。

 

この日は、長男(年中)、次男(年少)、従妹ちゃん(年長)、従妹ちゃんの友達5歳(年長)、長男の友達(年長)の子ども5人と保護者の計10人でサッカーをしました。

 

体育館サッカーの活動内容は、回を重ねる中で、長男が考えるようになりました。食事をしながら、私と相談をして決めます。長男はまだまだ自分の感情を上手にコントロールできないので、体育館サッカーを途中でやめてしまうことが何度かありました。そこで、私は、「自分で活動内容を決めれば、もっと積極的に取り組むことができるのではないか。」と考えました。

 

「どんな練習メニューにしようか。」

「まず試合だよ。試合をするのが一番楽しいんだよ。」

「はじめにパスとかドリブルとかしないの。」

「パスとかドリブルよりも試合が楽しいんだよ。だから試合やろうよ。」

横で話を聞いている次男は、一丁前に頷きながら、

「うん、うん、そうだね。試合がいいよねー。」と言っています。

 

 

 長男の話を聞き、私は「なるほど。」と思いました。私は活動内容を考える際、無意識に「どうしたらサッカーがうまくなるか。」を考えていました。しかし、長男は「何をしたら楽しいか。」を考えていることが分かります。先のことを考えて今やるべきことを考えがちな大人と、今この瞬間を楽しみたい子どもとの考え方の違いを感じました。

 

 

 活動が始まりました。試合は子どもチーム対大人チーム。

「パス!パス!」「シュート!」「やったー!ナイスシュート!」

「どっちのチームが勝ってるの。」「〇〇くん、ナイス!」

 長男は、友達にボールを要求したり、友達のゴールを称えたり、お母さんの活躍に悔しさを感じたりしていました。そして、自分が得点を決めたときの最高の笑顔。「試合をするのが一番楽しい」と言っていた理由がよく分かりました。


 

45分間の試合が終わると、その後に予定していたパスやドリブルの練習はやらず、

「誰が一番速く走れるか競走しようよ!」と新しいアイデアを長男が出してきました。一瞬、「パスやドリブルをしようよ。」と思いました。しかし、

「いかん、いかん。子どもたちは楽しみたいんだ!」と考えを改めました。

「よし!やろう!」と賛同し、かけっこを思い切り楽しむことにしました。