横浜FCが主催している親子サッカー教室に4歳の長男と参加してきました。グラウンドに入るとさっそく、サッカー元日本代表の水本選手がいらっしゃるではないですか!驚きました。現在は横浜FCのスクールコーチをしているそうです。

「水本選手ですよね!」と私が声をかけると、

「そうですよ!」と答えてくださりました。さらに長男が着ている服を見て、「これ、僕が代表に初めて入ったときのユニフォームだよ!なつかしいな!」

と話をしてくれました。まさか水本選手と会話ができるとは!私はテンションが上がり、「はじめて代表の試合に出場した時は、どんな気持ちだったんですか?」「代表とクラブではスピード感とか違うんですか?」と、質問責めにしてしまいました。嫌な顔一つせずに受け答えしてくださり大変有難かったです!



今回の親子サッカー教室は、幼稚園児コースのスクールで普段行われている練習内容をアレンジして実施してくださったようです。私の指導と大きく異なる点は、細かい動作にまで指導をしていることです。例えば、今回の練習では、「ボールを守る技術」の練習をしました。そこでは、「ボールを遠い方の足でもつこと」「手でブロックすること」「ボールを動かしたら、その分足も一歩動かすこと」などを子どもに指導してくれました。練習の合間に、練習方法の工夫や意図などについて聞いてみると、それぞれ切り取って細かく教えることで、技術が身に付きやすいとおっしゃっていました。練習の方法も工夫されており、ただの技術の習得のための練習ではなく、楽しみながら身に付けることができるような工夫がされていました。この辺りも、幼児への指導ではとても大切なことです。

 


練習後に、コーチの方に長男のプレーについて相談をしました。長男はスピードに変化をつけることがあまりできません。前にスペースがあっても、いつもと同じペースでゆっくりとボールを運んでいきます。このプレーの改善方法について伺いました。「認知がまだできていないんだと思う。前があいていることに気付いていないのと、スピードを上げないと取られてしまうということに気付いていない。この気付くタイミングは子どもによって違うから、焦らない方がいい。また、同じような状況をつくって練習をし、5秒以内に行く、とか、大人がわざとスピードを上げておいかけてボールを取ることをし、子どもにスピードを上げないと損をすることに気付かせることが大切。」とコーチが教えてくれました。


私も考えながら子どもへの指導を行っていますが、さすがプロのコーチ。見事に言語化され、スモールステップでのアドバイスをしてくれました。専門家として、何年もの間、何百人もの子どもたちを指導してきたことの積み重ねが、そのような指導観につながっていることを感じ、尊敬の念を抱きました。

 

自分が小学校の指導者として、また自分の子どもの親として、子どもに物事を教える、気付かせる技術はこれからもまだまだ高める必要があります。今回、サッカーのプロの指導者の指導法を見ることで、自分の指導法にも取り入れられそうなことがたくさん見つかりました。大人になっても、教えてもらう側の立場になることが大切であることを改めて感じる1日でした。