最近、兄弟の性格?考え方?などの違いに注目しています。

 

よく、「次男は長男の失敗を見ているから慎重になりがち」何て話を耳にします。スポーツ選手には長男よりも次男や三男が多いそうです。昨年のサッカーワールドカップ日本代表は、26人中、「上に姉のいない長男が7人。残りの19人が次男や三男」です。昨日、職場の同僚と話しているときに、子どもの成長の鍵を握るのは、「その子の精神年齢ではないか?」という話題が出ました。精神年齢とは、ここでは自分を客観的に捉えたり、考えたりする力のこととして話をしました。その中で、精神年齢を育てる理由の一つに、兄弟の関係性があるのではないかと話になりました。上の子よりも、下の子の方が考えて行動している。下の子は兄や姉のことを見ることで、自分のことを考える機会が多いのでしょうか。ちなみに私は長男です。確かにあまり考えずに、まずやってみる!という気持ちが強いような…

 

 

このような視点で、我が家の兄弟のことを考えてみました。我が家には、4歳6カ月になる長男と、2歳10か月の次男がいます。二人とも元気いっぱいでわんぱくな子どもですが、性格や考え方がずいぶん異なります。兄弟の違いを語る素材は山ほどあるのですが、パッと思い付いたスキー場での出来事から違いを考えていきます。

 

 

先日、長野県にあるスキー場に行きました。

子ども向けのコーナーがあり、小さめの斜面からそりを使って楽しむことができる場所でした。斜面の横にはエスカレーターのようなものがあり、上まで運んでくれます。そりは、何種類かありました。バイク型のものや、車のようなもの。長男と次男は、まず、普通の形をしたそりに、母と一緒に乗って遊ぶことにしました。

 

 

長男は、雪をかぶりながらも楽しくて仕方ない様子。長男は2年前にも雪山でそりをしていたので、2回目の経験です(本人はあまり覚えていませんでしたが)。普通のそりを片付け、バイク型のそりを手にして、一人でエスカレーターに向かっていきます。よりスピードの出る斜面を探し、一気に滑り降りていきます。この後、2時間は滑り続けました。20回くらいは滑ったでしょうか。途中で転ぶこともありましたが、痛さよりも楽しさが勝ったようで、何度も何度も取り組みました。


 

一方の次男は、生まれて初めてのそり。さっそく、お母さんと一緒に上のあがり、2人乗りで滑り降りてきました。私は下で初めてのそりの瞬間を撮影。長男も一緒に下から応援。米粒のような大きさだった次男が少しずつ近づいてきます。近づくにつれて様子が見えてきました。あれ?泣いている…大泣きをしている次男。「どうしたの?」と聞くと「こわかった」「もうやだ」と。次男はこの1回でおしまいです。

最近お風呂に入っているときに、「どうしてそりを1回しかしなかったの?」と聞くと、「だって、こわかったもん」と言っていました。転んだわけでもないのに、とにかく怖かったようです。あのスリルを楽しみと感じる長男と、怖い、危険と感じる次男。


 

振り返ってみると、長男は後先を考えずにとにかくやってみる。次男は先のことを考えてやめておく。考えて行動をしているのは次男のように思えます。一方で、痛い思いをするかもしれないという想像で自分の行動を制御してしまっている次男には、もったいなさを感じます。何事も経験だし、やってみないと分からない!経験することで技術が高まる。どちらがいいんですかね。今の私から見ると、長男の方が積極的に取り組み様々な経験をすることができるので、成長も早いのではないかと感じています。

 

 

このように、同じ場所で同じことをしても、感じ方が違う兄弟。生まれもった性格による違いもあると思いますが、兄弟の関係による違いも大きいように感じます。担任をしているクラスの子どもをそのような視点で見ることで新たなことに気付くかもしれません。また、職場の先生方の兄弟関係を知ることも、その人のことを知ることにつながるかもしれないと感じました。子どもの姿を見ていると、人の成長の過程を考えることができ、とても面白いです。