単身の高齢女性 4割が貧困

2024/03/08 朝日新聞

 

 朝日新聞の3月8日(金)の一面トップに「単身の高齢女性 4割が貧困」の記事があり驚きました。男性より14%と高い数字です。

  65歳以上の1人暮らしの女性の相対的貧困率が、44・1%にのぼる。貧困問題を研究する阿部・東京都立大教授が、厚生労働省の国民生活基礎調査(2021年分)の個票をもとに独自に集計し、発表した。

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 厚労省が同調査で発表している現役世代のひとり親世帯(44・5%)と同じ、深刻な水準だ。
 高齢期は働いて得る所得か減るか無くなること多く、男女とも貧困りスクが高い。また単身世帯は、他に稼ぎ手や年金の受け手がいる夫婦世帯などより貧困に陥りやすい。ただ、同じ高齢、「単身」でも男性の貧困率は30・0%で、女性と14・1澤の開きがある。
 高齢女性の婚姻状況別の貧困率をみると、既婚の13・5%に対し、未婚は43・1%、離別は43・6㌔、死別は32・0%。
「結婚」という状態にないと、貧困リスクが高まることがうかがえる。死別には遺族年金による一定の下支えがある。
 相対的貧困は、いまの社会でほとんどの人が享受する暮らしを送れない状態を表す。21年分の厚労省の調査では日本の貧困率は15・4%、子どもは11・5%となっている。