「人影の石」の

ゼレンスキー大統領のスピーチ

 

広島 2023/05/21

 

 「ロシアを最後の侵略者に」 ゼレンスキー大統領の来日した演説が注目されました。

その中の原爆資料館の展示資料の1つ「人影の石」にスポットが当たり、当ブログもその掲載によりアクセスが増加しました。再び大型カメラで撮影した「人影の石」の写真を掲げます。

 


ゼレンスキー大統領のスピーチ

 

 私は、戦争によって(※「人影の石」のように)歴史の石に影を残すのみになってしまったかもしれない国からここに参りました。ですが、わが国の英雄的な人々は、戦争そのものを“影”にするために歴史を巻き戻そうとしています。

 


  ロシアは世界に対し、この世にウクライナ人などまったく存在しない、とうそをついているのです。もしも私たちがこれほどまでに勇敢でなければ、ロシアによるジェノサイドは成功していたかもしれません。

そして、ウクライナは影だけになっていたかもしれません。全土(の人々)が、影だけに。

けれども、ウクライナの人々は果てしなく勇敢で、自由を愛しています。私たちは生き続けていきます。自由に生きていくのです。
 

  戦争がひとたび起これば、私たちの命はひとしく灰と化してしまいます。

戦争が石に影を残すのは歴史の中だけになるように、それが博物館でしか見られないようにするために、世界中のすべての人ができる限りのことをしなければなりません。

世界中のすべての人々が、他国を尊重しなければなりません。

世界中のすべての人々が、国境を認めなければなりません。

世界中のすべての人々が、正義を守らなければなりません。

世界中のすべての人々が、生命を大切にしなければなりません。

世界中のすべての人々が、みずからの義務として平和を受け止めなければなりません。

ここ数日間、青と黄色の旗を通りに掲げてくださったことに対し、広島のみなさまに感謝申し上げます。ウクライナの旗がそこにあるというのは、自由への信念、生命への信念、ウクライナの人々を信じる思いの証明です。