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「news every.」に学ぶ最強のチームづくり
 著書「3秒で心をつかみ10分で信頼させる聞き方・話し方」では、初対面でも「また会いたい」と思わせるコミュニケーションの極意を惜しみなく披露している小西美穂さん。しかしながら、小西さんのコミュ力が発揮されるのは、出会ってすぐの関係性を築く場面だけではない。じっくりと時間をかけて、「深く長く続く信頼関係を重ねる」というチームビルディングの面でも、小西さんには無意識の行動が身に付いている。

【関連画像】スタジオ全体に、スタッフみんなの思いやりと向上心があふれていました

 その行動の一端は、出演中のニュース番組「news every.」の生放送の現場に何度か足を運んだ日経ウーマンオンライン取材チームも目撃。また、小西さんのみならず、「news every.」という番組作りのために力を結集するチーム全体から発せられる、「いい番組を作ろう」というポジティブな空気。そして、そのチームワークのよさは、同時間帯ニュース番組で7期連続視聴率1位という結果も出している。

 スタジオで交わされる何気ないやり取りから感じ取った、「最強のチームワークの極意」について小西さんに聞いた。

――「news every.」の生放送の現場を拝見して、まず驚いたのが想像以上に「アットホーム」な雰囲気が漂っていたことです。出演者の皆さんが笑顔でアドリブを利かせあったり、コマーシャル中には一気にリラックスした雰囲気で笑い声が飛び交ったり。かと思えば、本番が始まると一瞬でピリッとした空気に入れ替わって、「生放送の報道番組」がつつがなく進んでいく。この雰囲気は、番組側の皆さんが意識的につくってきたものなのでしょうか?

 そうですね。かなり、意識していると思います。3時間近く放送するライブのニュース番組ですから、放送中に緊急ニュースが入ってくることもよくあります。報道であるという立場上、不用意な発言や間違った解説は許されませんし、そのために、毎日、放送時間ギリギリまで分刻みの準備をしています。

――確かに、放送開始直前に、小西さんが足元から辞書を取り出して調べ物をしているのも見ました。

あ、見ました?(笑) あの時はアクセント辞典を見ていたのですが、言葉の使い方を間違ってはいけないので、すぐに確認できるよう他にも辞書は置いています。言葉使いだけでなく、伝える内容一つ一つにも細心の注意を払います。メーンキャスターである藤井貴彦アナウンサーも、この点は厳しくチェックしていますね。この間も、ある事件の最新動向を伝えるという時に、「『逮捕』か『確保』か、もう一度確認して!」と直前までスタッフに促していました。

直前までそんな会話が飛び交う、生放送の緊張感がある現場なので、あえて緩急をつけることが大事なんです。リラックスできる時はリラックスすることで、集中力が高まります。雰囲気づくりのリーダーは、やはり「番組キャプテン」の藤井アナです。本番直前になると「はいっ、まもなく!」という掛け声でスタジオ全体の気を引き締めたり、ジョークを言っては和ませたり。

――共演者同士も仲が良さそうですね。

出演者がつながってトークできるSNSを利用して、普段から密にコミュニケーションしているんですよ。誕生日には必ず集まってお祝いしますし。そういう普段の関係性って、画面にもにじみ出ているのかもしれないですね。

最近のホットトピックスといえば、やはり療養中だった気象予報士の木原実さんが復帰したこと。全員でお祝いしましたが、そんな時に私が「いいチームだな」と思ったのは、「木原さんを迎える気持ちと同じくらい、ピンチヒッターを務めてくれた杉江勇次さんへ感謝の気持ちを伝えたい」という思いが全員一致すること。

番組作りに関わるすべての人の貢献を認めて共有しようという雰囲気が、全体のモチベーションアップには欠かせないと思います。

――印象的だったのは、番組終了直後に、出演者の方がスタッフのお名前を一人ひとり挙げて「○○さん、お疲れさまでした! △△さん、お疲れさまでした!」と体の向きを変えながら、相手の目を見て感謝の声掛けをされていたことです。あれは毎日やっているんですか?

はい。もう番組のカルチャーとして根付いていますね。私が解説委員として「news every.」チームに入る前から続いているみたいです。

 

心臓バクバクの小西さんを落ち着かせるスタッフの仕事術

――チームメンバーのモチベーションアップのために、小西さんが個人的に心掛けていることはありますか?

 大したことではないけれど、何か助けてもらったときは、その日のうちに必ずフィードバックするようにしています。私が担当している注目ニュースの解説コーナー「ナゼナニっ?」は必要な下調べの量も膨大で、言葉の吟味も終わりがないほど。私はスタジオ入り直前まで髪振り乱して、「あれ、どうなってる?!」「それ終わったら、こっちやって!」と追い込まれていることもよくあるんです。

 特に超絶追い込まれてスタジオ入りした日は、自分のコーナーが始まると心臓バクバク。実は内心、不安でいっぱいで立っているんです。そんな時に、カメラに映らない場所で控えているスタッフが、大きくうなずきながら私のしゃべりを聞いてくれている姿がチラッと視界に入るだけで、すごーく救われるんです。

 私は視聴者に向けてしゃべっているのですが、スタジオには視聴者はいないので、ダイレクトな反応を得られないんですよね。「大丈夫かな、うまく伝わっているだろうか」と思いながらコーナーを進めている時に、「大丈夫ですよ。ちゃんとできていますよ」と言わんばかりに目の前で大きく相づちを打ってくれる一人の存在がどれだけ私を安心させてくれるか。

 「あ~、助かった!」と心底思ったときは、番組を終えてすぐに伝えます。「一番緊張しそうな時に私に見えるようにうなずいてくれていたから、すごく安心して話せたわ~。(最新情報が書かれた)メモを渡してくれるタイミングもちょうどよかったから、話がスムーズにつなげた。ありがとう!」というふうに。

 その人のどんな行動がどう役に立ったかを、具体的に伝えることが大事。感謝は言葉にしなければ伝わりません。それも、1対1ではなく、「みんながいる前で」というのがポイントですね。

「みんなの前で伝える」ことがなぜ大事か

――なぜ、「みんなの前」のほうがいいのですか?

 その人の貢献を周りの人にも伝えることで、他の人もその行動から学べるからです。

 ベテランスタッフの匠の技を、私の言葉で「見える化」することで、若いスタッフも「なるほど。あんなふうにしたら、出演者は助かるんだな」と気付きを得られる。そうやって学びを共有できるきっかけづくりとして、私ができることはどんどん積極的にやっていきたいですね。

 経験年数が浅いスタッフに対しては、その人がやっている仕事がいかに価値あるものであるかを、できるだけ伝えるようにしています。

 私のコーナーの映像をネット配信用に再編集するのは若いアシスタントディレクター(AD)の仕事なのですが、彼女たちも毎日試行錯誤しながら頑張ってくれています。その動画の閲覧数が伸びたときには、すかさず「昨日の動画は私もすごくうまくつないでいると思ったし、ネットニュースのトップページでも紹介されて拡散されたみたいだよ!」と、彼女たちのやった仕事がどれだけ多くの人に届いたかという「成果」を伝えるようにしています。

 単に「よかったよ!」と私の感想を述べるだけでは、「いつも怖い(笑)小西さんに褒められた」という、ごく狭い評価にとどまってしまいます。「成果」までセットで伝えたら、モチベーションがぐんと上がると思うんです。要は、相手の「成長ポイント」をきちんと当てることが大事。

 それが彼女たちの成功体験として共有されたら、その後、うまくいかないことがあっても「あの時はどうしていたか」と照らし合わせる基準にもなりますよね。私もそうやって仕事と向き合ってこれたから、常に「私がこう言ったら、相手はどう感じるだろうか」ということに敏感でありたいと思っています。

――チームで一緒に成長していこう、という意識がとても高いことが分かりました。

 

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http://million339.blog.jp/archives/8742539.html

 


聞き手・文/宮本恵理子 写真/稲垣純也